ビッグスピリッツコミックススペシャル 鉄コン筋クリート 〈１〉

松本大洋

小学館（1994/02発売）

• サイズ コミック判／ページ数 211p／高さ 21cm
• 商品コード 9784091847317
• Cコード C9979

出版社内容情報

純粋な力を信じるクロ。純粋な心を信じるシロ。2人の悪童が背徳の街宝町を舞台に繰り広げるアクション。危ないから気をつけてくださいね！！

▼第１話／レッツ・ゴー２匹の巻▼第２話／良い子への道!!の巻▼第３話／猫と鼠と犬の街の巻▼第４話／夜の散歩にゃ気をつけろの巻▼第５話／わんぱくでもいいのか!?たくましく育っていくのか!?の巻▼第６話／道徳の時間の巻▼第７話／シロが泣くの巻▼第８話／血の街＋男の子＋星の夜の巻▼第９話／クロガトブの巻▼第10話／ださださ木村マンの巻▼第11話／宝町ワルツの巻●主な登場人物／クロ・シロ（宝町に住む親兄弟を持たない子供。ネコと呼ばれている）、鈴木（宝町に古くからいるヤクザ、通称・ネズミ）、木村（鈴木の弟分）、藤村・沢田（古いタイプの体育会系刑事と東大卒のなにごとにも不感症のクールな性格の刑事）●あらすじ／宝町に住む少年、シロとクロはネコと呼ばれ、他の町でも恐れられる存在。学校にも通わず、暴力で金を奪い取る荒んだ生活を繰り返していた（第１話）。▼ヤクザの木村が自称・宝町を仕切るアパッチ＝チョコラ率いるグループにクスリをさばくように命令するが、チョコラが断ってしまう。脅しをかける木村だったが、クロとシロの姿を見ておとなしく退散した。が、このままで引き下がる木村ではなかった（第４話）。▼チョコラのグループの一員であるバニラが、チョコ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[PEN-F]

たまに無性に松本大洋の世界観に身を委ねたい衝動に駆られる時がある。シロとクロの住む世界。クロの葛藤。悩んで苦しんで、生きてく意味の答えを探し出そうと必死に足掻いている....。その答えはシロの存在そのものなのに。

2020/09/13

[fu]

まとめ読み(コメントは3巻に分けて書きます)　暴力、殺人、窃盗ありの殺伐とした街でしたたかに生き抜くストリートチルドレンの姿と任侠の世界を描いたストーリー。　私にとって全く食指が動かないジャンルにも関わらず、泣けてしまうのは何故なのだろう。　変化の激しい世の中で、それに対応するべく「変われ」と迫ってくる社会と、変化を好まない人々の抗争は資本主義社会の縮図そのものであり、読み手も身につまされる部分があるからか。

2016/08/21

[多田幾多]

この漫画の主人公はクロとシロ、そして宝町という「町」だ。少年がもがき生きる…この漫画は傑作だ。

2013/04/07

[Tomoichi]

カオスな世界。松本大洋の世界。

2022/08/19

[アイアイ]

心のバイブル本。孤児で犯罪に手を染める空が飛べちゃう少年クロとシロ、ヤクザや他の族と日々抗争の彼らの熱い地元愛。映画じゃはぶかれてたけど、学校に通えないシロを、夜の学校に連れて行ってあげるクロの優しさがしみる。

2015/08/28