出版社内容情報
文豪たちの日記から、住まいや部屋に対する彼ら自身の眼差しが、作品に反映される精神の原風景を読み解く注目作品。
【著者紹介】
1946年神戸生まれ。武蔵野美術大学卒業。同大学教授。近代デザイン史専攻。デザイン評論家。著書に「探偵小説の室内」など。
内容説明
漱石、寅彦、百〓(けん)、荷風、啄木、賢治、白秋。彼らが執着する、保守と解放への複雑な思い。
目次
日記に記された住まいと部屋
強固な趣味の精神的空間―夏目漱石
徴候的知による視線―寺田寅彦
過去を夢見る装置―内田百〓(けん)
都市の観相者―永井荷風
花壇工作人のノート―宮沢賢治
部屋が欲しい―石川啄木
「童謡」の部屋―北原白秋
著者等紹介
柏木博[カシワギヒロシ]
1947年兵庫県生まれ。武蔵野美術大学産業デザイン学科卒、現在同大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
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讃壽鐵朗
1
ユニークな見方の作家自伝2018/02/12
youfuruya
1
夏目漱石や永井荷風、宮沢賢治などの文豪による家・部屋に対するこだわりを、彼らの日記をもとに読み解く……といった主旨の論集。テーマ自体は興味深いけど、若干踏み込みが足りないような印象も。結局文豪にとって部屋とは何なのか?というトータルな主張が知りたかったような気が。まあ、ないのかもしれんけれど。2014/06/29
まゆみ
0
卒研用2015/01/03
たく
0
文豪のあらたな側面が見えるかと思って手に取ったが、いまひとつ入り込めなかった。表面を撫でているだけというか、そこにいて呼吸して暮らしていた実感が全く伝わってこない。2014/05/26
tsukimemo
0
文豪の部屋!! これは面白そうな切り口!!と思ったんだけど、どちらかというと "部屋" ではなく "日記" が主体。面白くないわけではないけどちょっと期待はずれ。まぁ日記の中に部屋の様子が出てくる記述があるといえばあるけれど、表紙の間取り図に騙された感はある。2020/02/10