出版社内容情報
科学史上に輝く巨星の対照的な生涯と大発見、時代背景を活写した評伝。独の科学ジャーナリストによる「最良の科学書」。
【著者紹介】
1965年生まれ。ドイツの科学ジャーナリスト。著書に『初め、月はなかった』『子ども部屋のアカデミー』『避暑地の海辺で読む科学』『ライブニッツ、ニュートン、そして時間の発明』など。本書は、オーストリア文部教育省による「最良の科学書2010」の「自然科学・技術部門」の第1位に選出されている。
内容説明
科学史上に輝く巨星の対照的な生涯と大発見!同時代の二人が交わした書簡に秘められた真相とは?グローバル化の波に乗る十七世紀の先進都市を舞台に、「天才たち」の劇的な生き様を、気鋭の科学ジャーナリストが活写する。「最良の科学書」第1位に選出された評伝。
目次
第1部 望遠鏡で覗くと(磨いたガラスの向こうの世界―ガリレイがすでにあった望遠鏡をもう一度発明した顛末;数学によって天に梯子をかける―ケプラーの月についての夢;新しい宇宙―眼の人、ガリレイ;夜はどうして暗いのか?―ケプラーと科学の歴史的瞬間;王侯に仕えたいという希望について―ガリレイ教授、宮廷哲学者になる;「衆人の愚かさを笑ってやりましょう!」―ケプラーの情熱的な手紙と不可解な反応)
第2部 イタリア人とドイツ人(リュート弾き―ガリレイ家における音楽と数学;「私は神学者になるつもりでした」―傭兵の息子から数学者にいたるケプラーの道;黄金の秤―アルキメデスの足跡をたどるガリレイ;天空の秘密と結婚の秘密―ケプラーが星から読み取ったこと;真理探究の同行者―ガリレイ、ひそかなコペルニクス信奉者;「ガリレイ、勇気を持って、打って出てください!」―人食い鮫のような科学者たちとケプラー)
第3部 天国と地獄のあいだ(頭の中の曲線―ケプラーはどのようにして惑星の法則を発見したか;誰にも止められない出世―権力の中心のガリレイ;底なしの淵のほとりで―ケプラーの運命の年;ケプラー宛ての最後の手紙―コペルニクスを不可とする教会の決定とガリレイ;不吉な彗星―戦争のさなかに。ケプラーのガリレイ批判;切り裂かれた空―ガリレイ裁判と近代的な世界像の成立)
著者等紹介
デ・パドヴァ,トーマス[デパドヴァ,トーマス] [de Padova,Thomas]
1965年、ドイツのライン河畔の町ノイヴィートに生まれ、ボンとボローニャの大学で物理学と天文学を学ぶ。ジャーナリストとしては、ベルリンの新聞『ターゲスシュピーゲル』に科学記事をわかりやすく書くことから出発。現在はドイツ物理学会事務局などに所属。オーストリア文部教育省による「最良の科学書2010」の「自然科学・技術部門」の第1位に選出された
藤川芳朗[フジカワヨシロウ]
1944年生。東京都立大学大学院修了。ドイツ文学専攻。横浜市立大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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