出版社内容情報
聖地巡礼から映画製作の現場まで、40年以上の取材で知り得たインドの奥の奥を、丹念に辿った独自のフィールド・ワーク。
【著者紹介】
1947年兵庫県生まれ。ノンフィクション作家。人気漫画シリーズ「勇午」の原作者。
内容説明
40年以上、70数回の渡印歴から浮かび上がる、この国の政治・経済・宗教・文化・教育・風土…。奥の奥を知るための、渾身のフィールドワーク。
目次
1(聖地巡礼;カーストの謎;選挙と政治;マハラジャの宴;教育制度とエリート教育;エリート官僚の日々;クトゥブの予言者;インド独立運動)
2(カレーロード;鉄道の歴史と現在;乗用車マーケット;天然素材のいろいろ;結婚式と占星術;商取引の不思議;映画の名優たち)
著者等紹介
大谷幸三[オオタニコウゾウ]
1947年生。ノンフィクション作家。1980年代、90年代、主に海外を舞台にしたドキュメンタリー、インタビューなどを月刊誌に発表。真刈信二名で漫画原作も手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
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Miyoshi Hirotaka
24
植民地時代のインドは、バングラデシュ、パキスタンも含んだ。古代まで遡るとアフガニスタンと中央アジア三ヶ国と新疆ウイグルの一部も含んでいた。ところが、国の中はマハラジャと呼ばれる王家が乱立し、カオス状態。この国がインドという国民国家を意識したのは、日露戦争の勝利に刺激され、イギリスへの敵対意識が芽生えてから。ところが、独立後も、恨み骨髄のはずの官僚制度やエリート教育制度などはそのまま引き継いだ。謎だらけのカースト制度も健在。無名の数学者が零を発見したように天才を生む大陸でもある。複雑怪奇だが興味は尽きない。2015/01/18
Humbaba
4
文化が違えば、常識として判断されることも変わってくる。賄賂が良くないものであるというのはどこでも変わらないが、ただ否定していても社会は変わってくれない。そこで生活をしていく以上m必要悪と割り切って使用するべき時には使用するというのも必要になってくる。2014/01/08
kentake
3
インドについて、最近は、経済成長や新幹線建設の話題など、近代的な大国としての話題が増えており、イメージが変わりつつあったが、本書を読み、現在でも、その内情は不可思議な国である点は変わらないのだろうと思った。これからインドでのビジネスに携わろうとする人にとっては、必読の教養書である。2014/01/25
Tsuyoshi Hino
2
40年以上、インドに通った著者のフィールドワークの集大成。鉄道旅行、マハラジャ、虎狩りなど古きよき(?)インドのエピソードが広く紹介されています。奥が深いインド、まだまだわからないところだらけです。2017/03/19
moani
2
インドに関する背景知識が何もないので難しかった。インドに行くまでにもっと読もう2014/08/03