出版社内容情報
『みにくいあひるのこ』『宮澤賢治童話集』『サーカス物語』など、独自の絵本の世界を切り開いた芸術家が探る、生と死の根源。
内容説明
独自の多彩な表現で絵本の世界を切り開き、人間の弱さと純粋さを心の目で捉えつづけてきた芸術家が探る、生と死の根源。
目次
1(幼年の鍵―みにくいあひるのこ;妹の鍵―宮沢賢治童話集)
2(地の鍵―一〇〇万羽のハト;風景の鍵―クリスチーナの世界;島の鍵―おばあのものがたり)
3(夢の鍵―マグリット;迷宮の鍵―エデン;魂の鍵―センダック)
著者等紹介
司修[ツカサオサム]
画家・装幀家・作家。1936年、群馬県前橋市生まれ。69年『宮沢賢治童話集』(実業之日本社)の絵をスクラッチボードで描き、絵本による表現を切り開いた。以後、多くの絵本を手がけ、エッチングやリトグラフ、岩絵具やCGなど多様な手法により物語世界を表現しつづけている。76年『金子光晴全集』(中央公論社)で講談社出版文化賞ブックデザイン賞、78年『はなのゆびわ』(サンリード)で小学館絵画賞受賞。93年「犬」で川端康成文学賞、2007年『ブロンズの地中海』(集英社)で毎日芸術賞、11年『本の魔法』(白水社)で大佛次郎賞受賞など作家としても活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Maiラピ
33
作家に寄り添い、深い読みを装幀に表現してきた芸術家・司修氏の仕事やプライベートの背景。本好きが高じて装幀も大好きな人や司氏のファンの人は必読の書です。著者の多角面を垣間見ることができます。宮沢賢治やエンデ,マグリット, センダックetc奄美のおばあのものがたりもとても興味深かったです。2014/01/24
葉っぱかさかさ
8
絵を描くということを、全編を通して考察しているような気がしました。特に私は、アンドリューワイエスのクリスチーヌについて書いた章に惹かれて、吸い込まれるように読みました。時間をおいて再読したいと思います。2016/02/07
月華
1
図書館 2013年8月発行。こちらは閉架書庫から出して頂きました。なんとなく重い内容が多い印象でした。 2023/06/30