出版社内容情報
美術史、文学史の革命的書き換えを行なった碩学が、その方法論を二十世紀に適用し、「ネオ・マニエリスム」を論じた警世の書。
【著者紹介】
ブリュッセル生まれ。ベルリン大学、ボン大学に学び、E・R・クルティウスに師事し、哲学博士号を取得。第2次大戦後、新聞雑誌の通信員としてローマに赴任し、作家・ジャーナリストとして活躍。『迷宮としての世界』、『文学におけるマニエリスム』、『ヨーロッパの日記』、『絶望と確信』などの美術史・文化史の重要作を発表。小説『マグナ・グラエキア』もある。
内容説明
“絶望”と“確信”の間で揺れる世界舞台の上で、人間はどのような役を演じるのか。『迷宮としての世界』『文学におけるマニエリスム』に続く、ホッケ・マニエリスム論の総決算ともいうべき警世の書。三部作完結篇。
目次
1 不安と絶望(新しい双極;不安夢 ほか)
2 希望と確証(希望の諸段階;実践 ほか)
3 秘教的象徴表現(神話的象徴;主観的象徴 ほか)
4 深層美学(単に美しい以上のもの;恐怖美 ほか)
5 総合(組み合わせの方法論;三つの様式 ほか)
著者等紹介
ホッケ,グスタフ・ルネ[ホッケ,グスタフルネ] [Hocke,Gustav Ren´e]
1908‐1985。ドイツの文学史・美術史家。ブリュッセル生まれ。ベルリン大学、ボン大学で学び、E・R・クルチウスに師事。新聞社の通信員としてローマに赴任、ジャーナリストとして活躍しながら、専門研究と小説の執筆に勤しむ。マニエリスム現象の分析を通して西欧精神史の隠れた底流を明らかにした
種村季弘[タネムラスエヒロ]
1933年生まれ。東京大学文部卒業。國學院大学教授。2004年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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