内容説明
通信連絡の大役を担い、南方の最前線を転戦した若き電信兵が描く三年余の戦争体験記―ラバウル、トラック、ペリリューの地を踏み、辿りついた南フィリピン・ミンダナオ島で米軍の脅威、悪疫と飢餓に苛まれながら、辛くも生き残った一兵士が綴る。祖国を離れ、はるか南方の地で斃れていった戦友たちへの鎮魂譜。
目次
第1章 新兵
第2章 初陣
第3章 島づたいに西へ
第4章 必勝を信じて
第5章 泥沼の敗走
第6章 新しい展開
著者等紹介
大澤明彦[オオサワアキヒコ]
大正10年10月、東京に生まれる。昭和15年3月、東京府立工芸学校卒業後、昭和17年8月まで軍属として陸軍航空技術研究所に勤務。昭和17年9月から20年の終戦まで海軍電信兵として太平洋戦争に従軍。同年12月、復員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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