出版社内容情報
カフカの作品に応用された映画の手法。『城』と《吸血鬼ノスフェラトゥ》の共通点など、表現をめぐる刺激的な関係が明らかになる。
【著者紹介】
明治大学国際日本学部教授。ドイツ文学・文化史、映画学専攻。著書に『ナチ娯楽映画の世界』『映画都市ウィーンの光芒』 など。
内容説明
映画がなければカフカは生まれなかった。カフカは映画が好きだった。観た映画も日記や手紙からわかっている。映像表現から想を得た手法が彼の作品には随所に見られる。もしカフカが映画に「恋して」いなかったら。映画と文学を考える刺激的な一冊。
目次
序章 オープニング・クレジット
第1章 動くイメージの美学
第2章 映画のまなざしの練習―『観察』
第3章 交通と映画―『街道の子供たち』『失踪者』『審判』
第4章 追跡劇―『失踪者』
第5章 ドッペルゲンガー―『審判』
第6章 身振りの映画劇場―『兄弟殺し』
第7章 ステレオスコープ的視覚―『猟師グラッフス』
第8章 トランシルヴァニアの測量士―『城』
第9章 エンドクレジット
著者等紹介
アルト,ペーター=アンドレ[アルト,ペーターアンドレ] [Alt,Peter‐Andr´e]
1960年生まれ、ベルリン自由大学の教授(ドイツ文学)で、現在は学長職にある
瀬川裕司[セガワユウジ]
明治大学教授。専門はドイツ文化史・映画学。著書に『美の魔力―レーニ・リーフェンシュタールの真実』(パンドラ、芸術選奨新人賞)ほかがある。2003年ドイツ政府ジーボルト賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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