美術品はなぜ盗まれるのか―ターナーを取り戻した学芸員の静かな闘い

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美術品はなぜ盗まれるのか―ターナーを取り戻した学芸員の静かな闘い

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  • サイズ B6判/ページ数 311,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560082713
  • NDC分類 707.9
  • Cコード C0071

出版社内容情報

危険な裏社会と結びつく美術品盗難。事件に巻き込まれた学芸員の立場からその実態を訴え、問題点を考察する一書。

【著者紹介】
1953年生まれ。オックスフォード近代美術館およびテート・ギャラリーに勤務。テートの展覧会およびプログラムの責任者を務めていた1994年にターナー盗難事件がおこり、以後、8年半にわたりその解決に尽力する。2002年よりナショナル・ポートレート・ギャラリー館長。

内容説明

迷走する捜査、姿の見えない犯人、錯綜する情報―2点の傑作がテートに帰還するまでの8年半、それは希望と絶望の繰り返しだった。

目次

第1部(ターナー二点、フランクフルトで盗まれる(一九九四年)
迷走する捜査、保険会社との折衝(一九九四~二〇〇〇年)
“影と闇”を取り戻す(二〇〇〇~二〇〇一年)
ターナーをテートの壁に(二〇〇二~二〇〇三年))
第2部(美術館の倫理観;美術品をめぐる価値;動機から見た美術品盗難事件の歴史;小説・映画に描かれる美術品泥棒と探偵たち;美術品盗難をどう防ぐか)

著者等紹介

ネアン,サンディ[ネアン,サンディ][Nairne,Sandy]
1953年生まれ。オックスフォード近代美術館およびテート・ギャラリーに勤務。先進的な現代美術展で知られるロンドンの現代美術研究所(ICA)や英国アート・カウンシルの展覧会企画を手がける。テートの展覧会およびプログラムの責任者を務めていた1994年にターナー盗難事件がおこり、以後、8年半にわたりその解決に尽力する。2002年よりナショナル・ポートレート・ギャラリー館長

中山ゆかり[ナカヤマユカリ]
翻訳家。慶應義塾大学法学部卒業。英国イースト・アングリア大学にて、美術・建築史学科大学院ディプロマ取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mayumi

22
イギリスの美術館に勤める著者が、ドイツに貸して盗まれたターナーの絵画を取り戻すまでの闘いを描いた作品。本文で何度となく繰り返されるのが、トーマス・クラウンのような紳士泥棒なんていないということ。大体がカネ目当てであり、そのバックには麻薬組織の影が見え隠れする。絵画を人質として取られ、情報料という名目で大金を払い、絵を取り戻すのだが、そこに苦みがつきまとう。何度も狙われた美術館や、行方不明のままの絵画。絵画好きとしては、何とも言えない苛立ちを感じる。盗む奴らは絵を金としか見ていない。そこが腹立たしい限り。2020/05/01

honey

3
高額な美術品泥棒というと、どうしても映画や小説のフィクションの話を思い起こしてしまう。現実は違うのだと改めて教えてくれた。実際に強奪された絵画を取り戻す強奪作戦の全貌を明らかにした本書では、生々しいやり取りが詳細に記されている。2013/05/18

Shun'ichiro AKIKUSA

2
テート美術館のターナー盗難がメインにくるので、邦題はややミスリーディング。第二部は一般的な内容。「だが、<モナ・リザ>の盗難以来、過去百年間、神話づくりの力はその熱意を増大させてきており、それがこの種の窃盗行為を理解するためのより合理的なアプローチを混乱させてきた。」(291頁)など、訳文にややくせがある。2017/05/05

メルセ・ひすい

2
迷走する捜査、錯綜する情報…とかく扇情的に扱われる美術品盗難。だが実際は、麻薬や犯罪に絡む危険な裏社会と結びつく場合が多い。事件に巻き込まれた学芸員の立場からその実態を訴える。A級美術捜査官ピーター・ワトスンは`03にこうコメントしている。事実、真にプロフェッショナルな美術品泥棒なら、再カットが可能な宝石を盗むか、違法に発掘・密輸され、これまで一度も写真に撮られたことのない古代遺物を扱うだろう。それならオークションに出しても、特定されることも返還請求をされることもない。そして賢明な泥棒なら絵画は二流にする2013/05/19

ぼのまり

2
美術品の盗難事件というと、「今宵、○○をいただきます~怪盗ルパン」のような鮮やかなドラマを想像しがちだが、現実はその対象にある。ある美術品盗難事件とそれを取り戻すまでの紆余曲折を通じて語る美術品への想いがそこにある。2013/03/26

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