出版社内容情報
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内容説明
婚活真っ最中の柿谷莉歩にできた彼氏、宮田博之は大手企業のイケメン敏腕営業マン。その頼もしい仕事ぶりと、どこまでも優しい人柄に莉歩はベタ惚れだったが、博之には「勃起障害」という深刻な悩みがあった…。博之の病いを治そうと奔走する莉歩。やがて彼女は最愛の人がひた隠しにしていた衝撃の事実を探り当てる。二人の恋路の行方やいかに?
著者等紹介
坂井希久子[サカイキクコ]
1977年和歌山県生まれ。同志社女子大学学芸学部日本語日本文学科卒業。2008年「虫のいどころ」で第八八回オール讀物新人賞を受賞。15年『ヒーローインタビュー』が「本の雑誌増刊おすすめ文庫王国2016」のエンターテインメント部門第一位に。17年『ほかほか蕗ご飯 居酒屋ぜんや』で第六回歴史時代作家クラブ賞新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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相田うえお
89
★★★☆☆22079【愛と追憶の泥濘 (坂井 希久子さん)】中学校の図書館司書をする莉歩(もちろん女性ね)が主人公なのかな。その彼氏は誰もが羨むイケメンなんだけどED(ETじゃないよ!それじゃ宇宙人だし。JT?やめときな!) いや〜、司書さんのやり方次第で図書館は変わるんですね。学校行事に合わせて特設コーナーを設けたりとか。さて、本作品、なんてったって終盤のガラリと変わる状況にオーマイガー!でした。こんな結末になろうとは思いもしませんよ。そして〜登場した全ての人物(マジで全員)に『喝ッ!』と。( ̄Д ̄)ノ2022/08/31
桜もち 太郎
10
『けっきょく支配するかされるかなんだ、人なんてものは』中学校で臨時図書館司書の莉歩と、イケメン敏腕営業マンの博之の恋の物語と言っておこう。序盤は博之のEDに立ち向かう莉歩の戦いが微笑ましい、なんていう筋だったが、後半に行くにつれて物語は崩壊する。博之が受けたいじめによる自慰行為、信頼されていると思っていた男子生徒の二本柳君が家庭教師から受けたレイプ。その場しのぎの嘘と誘惑を繰り返す莉歩が二本柳君から受けた『あなたはとても邪悪だ』という言葉。誰が誰を支配するのか、ドキドキの展開が最高に面白かった。2023/09/24
こばゆみ
8
ひゃー怖い…ほんとに最後の最後まで、センシティブな問題を乗り越えて夫婦になろうね♥って話だと思ってたのに… まーでもタイトル的にはこの結末か〜、、、とりあえずテンポ良く楽しくは読めました〜2022/03/03
おさと
3
こわわわわ~2023/05/07
kaikoma
2
自分も一皮剥けば他者に対して取り繕っている所は有るなと感じさせられ、少し恥ずかしい感覚を覚えつつ、その筆力に感嘆してしまいます。恋愛小説よりイヤミスに近いですね。主要端役を問わず、ほぼ全ての登場人物に共感できず、不快感を感じます。2023/10/09