寿歌(ほぎうた)―全四曲

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 173p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784560082621
  • NDC分類 912.6
  • Cコード C0074

出版社内容情報

日本の小劇場演劇において記念碑的な名作戯曲に、書き下ろしも加え、シリーズ4作品を完全収録!

【著者紹介】
1952年滋賀県生まれ。劇作家、小説家。

内容説明

放射能の光にたゆたう核戦争後の風景を明るい絶望の中に描く、神聖アチャラカ喜劇。日本の小劇場演劇における記念碑的な名作戯曲に、書き下ろしも加えシリーズ4作品を完全収録。

著者等紹介

北村想[キタムラソウ]
1952年生まれ。劇作家・小説家・エッセイスト。滋賀県大津市出身。滋賀県立石山高等学校卒業を経て、愛知県中京大学学生となる。1984年、『十一人の少年』にて第28回岸田國士戯曲賞。1988年、名古屋市芸術賞奨励賞。1990年、『雪をわたって…第二稿・月のあかるさ』にて第24回紀伊國屋演劇賞個人賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

harass

59
現代日本の名作戯曲寿歌(ほぎうた)の連作集(2012)。1979年発表の第一作から書き下ろしの四作目が収録。名前だけは知っていたがようやく読むことができた。核戦争後の日本の荒野、リヤカーを引く男女旅芸人の二人、彼らの関西弁の掛け合いと、出会う奇妙な人々。寓意がありそうでなさそうで、言葉遊びと他愛もない会話のなんともいえない展開。個人的に「ゴドーを待ちながら」を連想。劇で見たいものだ。2018/05/24

ヤギ郎

9
4本の戯曲が収録されている。物語の全体像を掴むためには、全部読む必要がある。それぞれの戯曲の中で、伝えたい思いはあるものの『寿歌』全体として何を伝えたいのかわからない。最後の戯曲が全体総括の役割をなしているとすると、やや強引に感じる。全体を通じて駄洒落やジョークが入れられている。物語舞台は核戦争後の世界。これを日常的なものに置きかえるとより物語の構造や意志を理解できるのではないだろうか。2017/01/11

篁はいね

0
劇団乾電池の公演を観て購入。芝居に現されて尚そうだが、「寿歌」が内包している世界は、主題は、難しすぎる。喜劇では留まらない。悲劇ではない。本当は分からない。分からないのは、アングラだからじゃない。読後感がすっきりしない。そのもやもやと滞留するものそのものが、きっと本質。触れない分からないから、きっと真実。2013/04/01

nightowl

0
終末世界で男女旅芸人の元に様々な人が訪れる。何気ない大阪弁の会話にほっこりする。ピリピリした戯曲を読むことが多いので心安らいだ。静岡の劇場、spacでの定番レパートリーの名は伊達じゃない。テーマとしては"何事も気の持ち様"。2019/10/22

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/5598028
  • ご注意事項

最近チェックした商品