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出版社内容情報
捕虜となりながらユダヤ人虐殺の事実を命がけで連合国に報告したポーランド・レジスタンスの活動家による、記録文学の傑作。
【著者紹介】
1914年ポーランド生まれ。陸軍少尉兼外交官を務め、対独戦に従軍。ワルシャワ占領後は対独レジスタンスに参加、ユダヤ人ゲットーと収容所に潜入し、パリとロンドンのポーランド亡命政府へ惨状を伝える。密使として連合国側への報告と支援要請を行い、渡米して多くの講演をこなした。
内容説明
『ショアー』の証人の一人、ポーランド・レジスタンスの密使ヤン・カルスキが、1944年世界に向けて発信した奇跡的な証言。ポーランドの敗北から、命がけの諜報活動、ゲシュタポによる拷問、自殺未遂、そして病院からの脱出劇までを描く。
目次
敗北
ソ連抑留
捕虜交換と脱走
荒廃のポーランド
事の始まり
変貌
第一歩
ボジェンツキ
ルヴフ
フランスでの任務
秘密国家(1)
転落
ゲシュタポの拷問
病院にて
救出
著者等紹介
カルスキ,ヤン[カルスキ,ヤン][Karski,Jan]
1914‐2000。本名ヤン・コジェレフスキ。ポーランドのレジスタンス活動家。学業優秀で外交官となるも、まもなく第二次世界大戦勃発。ポーランドがナチス・ドイツとの電撃戦に敗退、領土をナチス・ドイツとソ連とに分割されたため、初めはソ連赤軍の、ついでナチスの捕虜となる。ゲシュタポによる激しい拷問を受け自殺未遂を犯すが、搬送先の病院でレジスタンスの同志によって救出される。数々の偽名や身分を使いながら(最終的なコードネームはカルスキ)、並外れた語学力と記憶力を武器に、地下活動をつづけるポーランド秘密国家に奉仕。1942年夏、ユダヤ人指導者らの依頼でワルシャワ・ゲットーや強制収容所に潜入し、そこで目撃したナチスによるユダヤ人大虐殺を世界に伝えた
吉田恒雄[ヨシダツネオ]
1947年、千葉県生まれ。翻訳家。1970年に渡仏。三十年余りの会社勤務の後、現在は翻訳に専念(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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