かえりの合図、まってた食卓、そこ、きっと、しおふる世界。

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  • サイズ B6判/ページ数 199p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560082218
  • NDC分類 912.6
  • Cコード C0074

出版社内容情報

まるで音楽のようにリフレインされ、せりふはリリシズムをたたえてゆく――故郷を想う三兄妹の「記憶の迷路」へと誘う三部作!

【著者紹介】
1985年生まれ。北海道出身。桜美林大学卒。マームとジプシー主宰。主な作品に『コドモもももも、森んなか』『ハロースクール、バイバイ』『あ、ストレンジャー』『Kと真夜中のほとりで』 。

内容説明

カントリータウンをめぐる少女たちの心象風景をよみがえらせて、マームとジプシーが反響させる、現代口語フラッシュバック演劇。第56回岸田國士戯曲賞受賞作品。

著者等紹介

藤田貴大[フジタタカヒロ]
1985年4月27日生まれ。北海道伊達市出身。桜美林大学文学部総合文化学科卒業。マームとジプシー主宰(劇作家・演出家)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しゅん

16
ものすごく惹かれるものがありつつ、観劇する度に強い違和感を覚えてしまう『マームとジプシー』。誰かの死が人々を結びつけるトラウマティックな事件として演出されていることが特に受け入れがたいのだが、戯曲として読むと一つの回想の在り方として自然にスッと入ってくることに気づいた。同じシーンを何度も繰り返すリフレイン演出が感情増幅装置として機能しすぎているんだろうか。土地と人々の関係という点が重要なモチーフとなっていることがよくわかったので、次の機会にはそのあたりに気を配って観劇したい。2017/08/29

ふう

7
第56回岸田國士戯曲賞受賞作(なんとこの年は3作同時授賞)。全体を通してのキーワードは帰る場所=家族。リピートではなく”リフレイン”が多用される(つかほとんどそう)。とにかく「、、、、」に最後まで慣れなくて、作者の意図したことを受け取れた自信全然なしw ただ、なんてことない記憶が何度も思い出されていくうちに自然と補完修復され、いつしかそれが甘酸っぱさや切なさを含んだ思い出となっていくことは、素敵だけど結構残酷なことかもなんて思った。2016/08/18

りえこ

5
不思議で面白かった。どう上演されたのか気になる。観たい。タイトルがすごく好きで、皆、記憶のどこかに近い思い出があるはずで、自分のなつかしさと、他の人はどうだったんだろうと興味がわいた。今日も、かえりの合図を聞いて、帰ります。2013/02/25

圓子

1
実は、筋はあんまりあたまに入ってきませんでした。筋はないのかしら?いや、そんなこともないでしょう。ついつい、ストーリーを追おうとしてしまう、明確に書かれていない部分を伏線として、「最後には回収されるのでは???」と無意識の期待をしてしまう。。と雑念だらけ。ありのままを受け入れるのではなく、なにかを探そうとする読書体験でした。なにかってなんなのよ?ですけど。2015/07/21

okao

0
安心なコドモという表現がとてもすんなりきた。安全なはずではない場所で、それでも安心しているのって、なんかかなり危険だ。海に飛び降りてしまう危険性なんて、ひーちゃんのお母さんだけじゃなく、誰しも持ってるはずで、にもかかわらずなんも気にせず生きていられるのは、安心なコドモだから、なのだなぁ。2016/09/28

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