出版社内容情報
イエス・キリストによって受肉され語りつがれてきた「逆説」を哲学者が解明する。フランスの現象学者による福音書解釈の決定版。
【著者紹介】
1922-2002。フランスの哲学者。サルトル、メルロ=ポンティ以後において、もっとも重要な現象学者と目されている。
内容説明
神の言葉は、どのような意味で語られているのか?イエス・キリストによって受肉され語りつがれてきた「逆説」を、フランスの現象学者が読み解いてゆく。これぞアンリ哲学の到達点というべき、福音書解釈の決定版。
目次
第1章 ひとりの人間としてのキリストの言葉―人々に人間的言語で語りかけ、彼らについて語っている言葉
第2章 キリストの言葉によって人間的世界が解体してゆくこと
第3章 キリストの言葉による人間の条件の転倒
第4章 人間的言語を用いて人々に語りかけるが、彼らについてではなく、自分自身について語っているキリストの言葉。これらの言葉の中で、キリストは神であることをみずから明かしている
第5章 自分自身について語るキリストの言葉―自分が神であることを改めて認める
第6章 キリストが自分自身について語っている言葉の正当化の問題
第7章 世界の言葉、いのちの言葉
第8章 神の言葉―キリストが自分自身について語った言葉の自己正当化
第9章 キリストの言葉―人間がキリストの言葉を理解することのむずかしさについて
第10章 キリストの言葉―人間はキリストの言葉を聞き取ることができるか
結論 神の言葉を聞き取ること―カファルナウムの会堂でキリストが語ったこと
著者等紹介
アンリ,ミシェル[アンリ,ミシェル][Henry,Michel]
1922‐2002。フランスの哲学者。仏領インドシナにて生まれて間もなく父親と死別し、母親の手で育てられる。パリの名門アンリ四世校に通い、哲学研究を志す。第二次世界大戦中はドイツ行きを拒んで地下に潜行、レジスタンス運動に参加。「いのちの現象学」を提唱し、サルトルやメルロ=ポンティ以後において、もっとも重要な現象学者と目されている。小説L’Amour les yeux ferm´esでルノードー賞を獲得している
武藤剛史[ムトウタケシ]
1948年生。京都大学大学院博士課程中退。フランス文学専攻。共立女子大学文芸学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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