出版社内容情報
幸せになるための処世訓として、質・量ともに世界一の名著(全3巻)。第1巻として、「仕事をするこつ」「エピクテトス」「良い習慣」「時間を作る方法」など8篇が収められた新装版。
内容説明
「仕事をするこつ」「良い習慣」「時間をつくる方法」「幸福」他、全8編。見やすくて読みやすい、世界的名著の決定版。
目次
1 仕事をするこつ
2 エピクテトス
3 絶えず悪者と闘いながらも策略を使わないような処世の道は、どうしたら可能か
4 良い習慣
5 この世の子らは光の子らよりも利口である
6 時間をつくる方法
7 幸福
8 人間とは何だろう、どこから来て、どこへ行くのか、あの金色に光る空の星のかなたには誰が住んでいるのか?
著者等紹介
ヒルティ,カール[ヒルティ,カール][Hilty,Carl]
1833‐1909。スイスのザンクト・ガレン州のヴェルデンベルクに生まれる。ドイツの大学で法学・哲学を学んだのち、スイスにもどり弁護士となる。その後、ベルン大学の法学教授、国会議員、オランダ・ハーグの国際裁判所判事などを歴任しながら、『幸福論』『眠られぬ夜のために』などの宗教的・倫理的・人生論的な著述を多く残した
氷上英廣[ヒガミヒデヒロ]
1911‐1986年。ドイツ文学者、東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ルル
15
幸福とはなんだろう?と考えたことのある方はぜひ(*^^*)2020/11/30
ロッシ
3
正直、言いたいことの半分も読めていないだろう。ただ、著作が人間を愛しているということは、よく伝わってきた。全ての人間が、幸福感で満たされることを願っているのだろう。人間が意識にめざめる最初の瞬間から、意識の消滅にいたるまで、最も熱心に求めるものは、やはりなんといっても幸福感である。本文より2012/10/03
本の紙魚
1
ゆっくりじっくり読みたい一冊。なのに急いで読んでしまった。時代と個人の価値観でところどころ今はそぐわない主張はあるが、自分の脳のある部分を耕している感覚で面白い。巻末の「ヒルティの生涯」と解説を読むとこの本の成立過程や著者を取り巻いていた環境がわかり本文の理解も深まった。さて、第Ⅱ巻を借りてくるべきか聖書(ヨブ記など)と「神曲」を読んでから取り掛かるべきか。印象に残った文は沢山あるが、その中一つ「しかし永続的状態としては厭世主義はたいがい破れた哲学的外套にすぎずその穴からのぞいているのは人間的虚栄である」2022/02/04
ムートン
1
はたして、19世紀末のスイスを念頭に書かれた本書を、21世紀の日本という大きく異なる環境において読むことの意義がどのくらいなものかは何とも言えない。iPhoneの登場がもたらしたここ数年の大きな変化によって、人々の意識がそれ以前とは大きく変わってしまったのを、感じさせる題材だった。文章は概ね難解ではないものの、集中して読まないと、論旨が追えない程度には入り組んでいた。難点は、注釈の字が小さすぎること。注釈がとても多いので、字が小さいのはちょっとつらかった。2018/07/01
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