出版社内容情報
あらゆる権威を否定した大革命後のフランス。新キリスト教から人類教、人格崇拝に至るまで、そこに幻出した〈神々のラッシュアワー〉状況を通じて社会的紐帯の意味を問い直す。
内容説明
「もし神が存在しないなら、それを発明する必要がある」新キリスト教から、人類教、人格崇拝に至るまで、「神々のラッシュアワー」状況を通じて社会的紐帯の意味を問い直す。政治と宗教をつなぐ新たな思想地図。
目次
二〇一一・三・一一から十九世紀フランスへ
1 新たな宗教を求めて(商業社会・宗教感情・連帯―コンスタンとボナルド;民衆・宗教・社会学―サン・シモンとコント;民主主義と宗教―ラムネとトクヴィル)
2 人間の地平へ(神と「正義」―プルードンの場合;宗教革命としての民衆教育―キネの宗教的自由主義と共和主義;見出された信仰―シャルル・ルヌーヴィエの共和思想)
「人格」と社会的連帯―十九世紀社会科学史におけるデュルケム
著者等紹介
宇野重規[ウノシゲキ]
1967年生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。博士(法学)。現在、東京大学社会科学研究所教授。主な著書に『政治哲学へ―現代フランスとの対話』(東京大学出版会、渋沢・クローデル賞)、『トクヴィル 平等と不平等の理論家』(講談社、サントリー学芸賞)
伊達聖伸[ダテキヨノブ]
1975年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。2002年から07年までフランスに留学。リール第三大学博士課程修了。Ph.D.(パリ高等研究院との共同指導)。現在、上智大学外国語学部准教授。主な著訳書に『ライシテ、道徳、宗教学―もうひとつの19世紀フランス宗教史』(勁草書房、渋沢、クローデル賞)
高山裕二[タカヤマユウジ]
1979年生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了。博士(政治学)。現在、早稲田大学政治経済学術院助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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