出版社内容情報
《器官なき身体》とは何か? 加速された身体をめぐる思考をアルトーの全生涯・全作品にたどり、20世紀思想の火山脈を解明する、著者渾身の力作評論。決定版として、巻末に増補!(書物復権)
内容説明
加速された身体をめぐる思考をアルトーの全生涯・全作品にたどり、20世紀思想の火山脈にふれる実験を解明する。精読の結晶というべき著者渾身の力作評論。決定版として、巻末に増補。
目次
序論 問いと軌跡
第1部 思考不可能をめぐる詩学(引き裂かれる石;思考を生みだすこと ほか)
第2部 記号の創造―映画と演劇(映画と夢;速度と映画 ほか)
第3部 ヘリオガバルス論
第4部 最後のアルトー(心の娘たち;受肉の神秘 ほか)
著者等紹介
宇野邦一[ウノクニイチ]
1948年松江市生まれ。1976年京都大学卒業後1983年までパリ第8大学にて学ぶ。フランス文学・思想専攻、立教大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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またの名
7
元になった博論を指導したドゥルーズの方針で、論理的整合性を文章に求めることをかなり無視。器官なき身体を称揚したことで有名なキ○ガイであるアルトーの創造性を、常に苦痛に苛まれ続けた自らの身体を超出しながらも、西洋文明の合理性・精神性が見逃してきた無限の身体の可能性に接近しようとする危うい実験に用いられた諸モチーフから探求し、ヘリオガバルスが現働化させた胚珠的流れを追って、そしてついにイッてしまって身体から離脱し異様なキリスト教的精神崇拝に回帰したロデーズ時代を扱う第四部へ。分析対象が要請する混沌の力能。2014/05/07




