内容説明
天才指揮者カラヤンが野心に満ちた音楽人生と苦悩を語った唯一の書。
目次
序章
ザルツブルクでの幼年時代
ウルムでの青春
アーヘンとベルリン
第二次大戦後
ウィーン・オペラ劇場へ
復活祭フェスティバル
カラヤンの美しい音
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akira
20
南森町古書街にて。 ここ最近再びクラシックに触れるようになり、氏の名前はいつでも近くにある。世間に様々な批評があろうと、結局は聴衆たる自分と音楽がどうあるか。芸術は真に自身が対峙しようとしてはじめて学びが生まれる。 何かを目指しているときの心得。国際情勢や環境の悪化により思うような活動ができなかった氏。そんなときにどうするのか?どういった時期を過ごすのかは結局は自分次第だなと。 「学ぶんだ、学ぶんだ、見たり聞いたりするものについて、なにも言うな。ともかく口を閉ざして、仕事をしろ、そして学ぶんだ、と」2022/02/23
たこ焼き
7
指揮者が欲しいものが明確になり、それを同じように明確に 説得力を持って伝達するとき、メンバーの仕事の質は向上する。自分が欲しいもの、手に入れなければならないものが明確にわかっていれば、どこを妥協してはならないかが明確にわかるものである。試練を乗り越える方法はただ一つ。自分に課題を課し、一つ一つコツコツと果たしぬくだけである。それが自分を最大限に生かして最大の効果を得る唯一の方法である。自分の不利益な状態の利点を探すこと。ちゃんと仕事をしている人であれば自分のホームでイカサマがあれば気づくものである。2020/12/08