出版社内容情報
希望と挫折が交差するメキシコとの国境の町で、ひたむきに生きながら、力強く立ち上がる女たちの圧倒的な声の集積。解説:金原瑞人
内容説明
メキシコからやってきた花嫁、誘拐犯の子を身ごもった少女、自称詩人のメキシコ男に熱をあげるチカーナ、メキシコ革命の英雄サパタを愛した女…。希望と挫折が交差するメキシコとの国境の町で、ひたむきに生きながら、力強く立ち上がる女たちの圧倒的な声の集積。
著者等紹介
シスネロス,サンドラ[シスネロス,サンドラ] [Cisneros,Sandra]
1954年、シカゴ生まれ。父はメキシコからの移民第一世代、母は米国生まれのメキシコ系アメリカ人。シカゴのプエルトリコ人居住区で育つ。84年刊行の『マンゴー通り、ときどきさよなら』が数々の賞を受賞し、91年に発表した短篇集『サンアントニオの青い月』はPENベストフィクション賞や全米芸術基金奨励賞などを受賞。15年にはオバマ大統領からホワイトハウスで全米芸術栄誉賞を授与された。現在はメキシコのグアナフアト州サン・ミゲル・デ・アイェンデに暮らしている
くぼたのぞみ[クボタノゾミ]
1950年、北海道生まれ。翻訳家、詩人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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綿
4
比喩表現がきらきらして鮮やかかつ湿度温度がしっかりとあって、それってどういうことなの?と首を傾げながら舌をつけつつ、最後にはクセがあるけど美味しいお酒みたいに夢中で味わってしまう。彼女たちが愛しただめ男たちの皮膚のにおいが鼻先にただよってきそうな文章の密度。語り手との距離感が集英社コバルト文庫(個人の体感)。親しい友だちにざっくばらんに話しかけられてるような物語群。2020/05/06
ねむ
4
「マンゴー通り、ときどきさよなら」がとても良かったので期待していたのだけど、こちらはいまいちぴんとこず、残念でした。短めの短編が多いのでそれぞれの世界に没入しにくいのかなあ。2020/03/06
uchi
1
メキシコの話で、ちょっと甘くみていました。再読必須。次はソンブレロをかぶって、テキーラでも飲みながら、なりきりで読みます。2020/06/14
なつこうへい
0
シスネロスの短編集。「小さなお供え、立てた誓い」が面白かったな。こんなにお願いしていいのか。2020/04/18