出版社内容情報
大恐慌時代のハリウッド、夢破れた男女が最後のチャンスを求めて参加するマラソン・ダンス大会。若者たちの焦燥と絶望の物語。
狂瀾のマラソン・ダンス
一九三〇年代、大恐慌時代のアメリカ。映画監督になる夢を抱いて青年はハリウッドにやってきた。しかし現実は厳しく、エキストラの仕事にもあぶれ、ドラッグストアのバイトで小銭を稼ぐのが精いっぱい。その彼が出会ったのが、テキサスからきた女優志望の女の子。二人はペアを組んでマラソン・ダンス大会に参加することに。これは一時間五十分踊って十分間の休憩を繰り返し、最後の一組が残るまでひたすら踊り続ける過酷な競技だ。大会を渡り歩くこの競技のプロに、逃亡中の犯罪者、家出娘など??わけあり?≠フ参加者も。経過時間が八百時間を越え、残りが二十組に絞られたとき……。競技中に発生する様々な人間ドラマ、若者たちの希望と絶望を巧みな構成で描いたアメリカ小説の傑作。シドニー・ポラック監督、ジェーン・フォンダ主演の映画化《ひとりぼっちの青春》でも知られる。
【著者紹介】
1897~1955年。アメリカの作家。著書に『彼らは廃馬を撃つ』『明日に別れの接吻を』など。本書は1969年にシドニー・ポラック監督により映画化された(邦題《ひとりぼっちの青春》)。
内容説明
大恐慌時代のハリウッド。エキストラの仕事にあぶれ、食いつめた若い男女が、千ドルの賞金と最後のチャンスを求めてマラソン・ダンス大会に参加する。最後の一組が残るまでひたすら踊り続ける過酷な競技の果てに二人を待っていたのは…。競技中に発生するさまざまな人間ドラマ、若者たちの希望と絶望を巧みな構成で描いた傑作。
著者等紹介
マッコイ,ホレス[マッコイ,ホレス] [McCoy,Horace]
1897年、テネシー州ペグラムに生まれる。十代から様々な職を転々とし、第一次大戦では陸軍航空隊員として従軍。戦後は新聞記者、スポーツライターの傍らパルプ雑誌に小説を執筆、ダラス小劇場の設立にも関わった。1931年、ハリウッドに移住、映画の端役、季節農場労働者、マラソン・ダンスの用心捧などで糊口をしのぎ、その経験に基づく小説『彼らは廃馬を撃つ』(1935)、『屍衣にポケットはない』(37)などを発表。フランスで高い評価を獲得すると、本国アメリカでも脚光を浴びる。映画脚本を多数手がけ、自作『明日に別れの接吻を』(48)も映画化された。1955年に心臓発作で死去
常盤新平[トキワシンペイ]
1931年岩手県水沢市(現・奥州市)に生まれる。早稲田大学大学院修了。早川書房に入社、“エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン”編集長を務めた。退社後、翻訳家・エッセイスト・小説家として活躍。『遠いアメリカ』(講談社、1986)で第96回直木賞受賞。2013年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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巨峰
syaori
りー
藤月はな(灯れ松明の火)
かわうそ