出版社内容情報
出所不明の音楽や怪しげな会話――次々に攻撃や悪戯を仕掛ける幻の声と対峙する小説家の苦闘を描く異色ユーモア小説。
転地療養の船旅に出た作家ピンフォールドは、出所不明の騒々しい音楽や怪しげな会話に悩まされる。次々に攻撃や悪戯を仕掛ける幻の声と対峙する小説家の苦闘を描く異色ユーモア小説。
【著者紹介】
1903-66年。イギリスの作家。『大転落』『卑しい肉体』『黒いいたずら』『一握の塵』など、辛辣な諷刺と皮肉なユーモアに溢れた作品で人気を博す。田舎屋敷の上流階級の生活を描いた『ブライヅヘッドふたたび』はアメリカでベストセラーとなった。戦後の代表作に第二次大戦を描いた『名誉の剣』三部作がある。
内容説明
転地療養の船旅に出た中年の作家ピンフォールドは、乗船早々、どこからともなく聞こえてくる騒々しい音楽や怪しげな会話に悩まされる。声はやがて作家の悪口となり、さらには襲撃計画まで…。姿なき敵に翻弄される小説家の悪戦苦闘を皮肉なユーモアをまじえて描いたウォー晩年の傑作を、吉田健一の名訳で贈る。
著者等紹介
ウォー,イーヴリン[ウォー,イーヴリン] [Waugh,Evelyn]
1903年、ロンドン郊外のハムステッドに生まれる。オックスフォード大学では放蕩生活を送りながら学内文芸誌に関わり、成績不振で大学を中退後、パブリック・スクールの教師となる。1928年、教師時代の体験を基にした『大転落』を発表。1966年死去
吉田健一[ヨシダケンイチ]
小説家・評論家・翻訳家。1912年、東京に生まれる。ケンブリッジ大学キングズ・コレッジ中退(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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