白水Uブックス<br> 供述によるとペレイラは…

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  • サイズ B40判/ページ数 193p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784560071342
  • NDC分類 973
  • Cコード C0297

出版社内容情報

ファシズムの影が忍びよるポルトガル。リスボンの小新聞社の中年文芸主任が、ひと組の若い男女との出会いによって、思いもかけぬ運命の変転に見舞われる。タブッキの最高傑作といわれる小説。

内容説明

ファシズムの影が忍びよるポルトガル。リスボンの小新聞社の中年文芸主任が、ひと組みの若い男女との出会いによって、思いもかけぬ運命の変転に見舞われる。タブッキの最高傑作と言われる小説。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

青蓮

105
ファシズムの影が忍び寄る1938年のポルトガルが舞台。リスボンの小新聞社の文芸主任を務めるペレイラは、見習いとしてある青年を雇うことで、気付かぬうちに政治運動に巻き込まれ、次第に彼の内面も変化していく様を描く。時代背景の知識がほぼ無かったので、理解できるか不安でしたが楽しく読みました。ペレイラはいい人過ぎるし、否応なしに事件へ巻き込まれていくのが不憫。何だか息苦しい社会が現代の日本と重なるように感じました。この作品も良かったけれど、私としては「インド夜想曲」や「レクイエム」のような幻想的な作品が好きかな。2017/07/28

nobi

98
隣国スペインは内戦状態で、ペレイラの住むリスボンも戒厳令が敷かれている。自由に物が言えない社会に不服はあっても「時代の邪悪なことどもについては、考えたくない」彼。妻に先立たれ友人もいない。仏作品を翻訳して担当する日刊紙の文芸面に掲載し、カフェで香草入りオムレツとレモネードを注文する。その地味な日常が変化してゆく。厭世的に見える思考に真摯な気持ちが立ち上がってくる。それでも時代に巻き込まれてしまうかに見えた、その彼が時代を作ってしまう。安全な世界に身を置いている私も生き方を見直すべきか、と思う程衝撃だった。2020/07/24

どんぐり

92
1938年のポルトガルで、『リシュボア』新聞の文芸面の担当する記者のペレイラ。フランス文学を愛する中年男性で、助手に雇ったのが、政府への反革命を夢見る青年。徐々にこの青年に感化されて時の体制への疑問符がつのってくる主人公。精神科医との対話で、「あなたの主導的エゴを助けてやりたいとお思いなら、たぶん、あなたはどこかへよそに行ってしまうべきでしょう」と、示唆される。何も我慢することはない、あなたは未来にいつも可能性が開かれている。たった一人の抵抗を鮮やかに描いた作品。タブッキの著作をしばらく読むとしよう。2019/02/28

syaori

66
作者は何と軽やかに爽やかに「まじめで、道徳的で、人間にとって基本的なテーマ」を提示することでしょう。舞台はファシズムが勢力を拡大する1937年のポルトガル。ペレイラは検閲や家宅捜索が平然と行われる現状を喜んではいないけれど、「手に負えない」難題に首をつっこむべきでもないと考える人物。そんな彼が自身のジャーナリストとして、人間としての良心と向き合い、また若者たち、「未来」のために世界と対峙するまでを丁寧に追ったこの作品は、”物語”ではあるのですが、私に人間というものを十分に信じさせてくれたように思います。2020/09/21

らぱん

65
素晴らしかった。独裁政権下の言論統制などを背景にした社会派小説だが、さほどの重さはなく、むしろ親しみやすい主人公とともに「たましい」の旅をしているような軽やかさがある。物語はリスボンで小さな新聞社に勤める中年男の一ケ月間の出来事で、先立たれた妻の写真に語りかける孤独な彼は実直で野心は無く、残りの人生を平穏にやり過ごしたいと思っている。助手として雇った若い男との出会いをきっかけに、いくつかの出会いと出来事を経て変化の兆しが芽生え、迷いながら、戸惑いながら、諦めてかけていた自分の生を少しずつ取り戻していく。↓2019/05/20

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