内容説明
自然にはありえない化合物でできた、新種の麻薬―合成ドラッグをもとに、次々と「新しい向精神薬」が開発されている!それらの影響や問題点を、本書は、麻薬中毒の歴史とともに詳しく解説する。巻末には、フランスにおける通称一覧と、主要な化学構造式を付した。薬理学の現状と課題へのガイドブック。
目次
第1章 麻薬中毒の社会学的概念と歴史
第2章 精神病理学上のいくつかの概念
第3章 いくつかの古典的薬物の概観―昔のドラッグ
第4章 新ドラッグの発展
第5章 ドーピングの特殊例
第6章 新ドラッグで社会はどう変わるか
第7章 ドラッグの将来
著者等紹介
奥田潤[オクダジュン]
1950年名古屋市立薬学専門学校卒。1952年京都大学医学部薬学科専修科修了。臨床生化学専攻、名古屋大学医学部助教授、名城大学薬学部教授を経て、現在同名誉教授。日仏薬学会副会長
奥田陸子[オクダリクコ]
1956年富山大学薬学部卒。日仏薬学会会員
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みい⇔みさまる@この世の悪であれ
3
☆×3.5…ドラッグへの知識を得る、と言う観点で言えば覚せい剤のほかにも様々な薬剤を紹介している本書は非常に良書。ただし一部に問題のある表記(使用の際は注意)があるので間違っても中毒になった方には読ませないほうがいいでしょう。特に印象的だったのはドーピングの項、人は何をしてでも結局は楽に走ってしまうものなのですね…2009/11/10
わたなべ
1
風土が違うのか以外と「危ないから使うときは気をつけて~」みたいなノリなのが面白かった 本として文章が面白くていい2018/10/09
溝口
0
ドラッグの辞典という感じの本でした。2012/08/07
azimuth
0
エリスやマキナニーに出てきたドラッグがそれぞれどんな感じなのか知りたい、という軽い気持ちで読んで玉砕。ドラッグとはかくも多様なものだったのか!ストリートネームがたくさん載っていたのと、フランスのドラッグ事情が詳しく書かれていたのがよかったかな。2010/07/01