内容説明
太陽で起きている現象を、地球上で再現する―巨大プロジェクトのITER(国際熱核融合実験炉)が実現しようとしている今、核融合発電は、地球温暖化や燃料資源枯渇への有効な手段ではないかと考えられている。本書は、核融合の原理から将来のエネルギー戦略まで、きわめてわかりやすく解説する。
目次
第1章 プラズマと核融合(基本原理;加熱法;閉じ込め;核融合炉とエネルギー生産)
第2章 核融合を支える技術(慣性核融合;磁気核融合)
第3章 核融合エネルギー研究の将来(エネルギーの枯渇;進むべき方向;これからの歩み;附随すべき計画)
著者等紹介
本多力[ホンダツトム]
1947年生。東京工業大学大学院生産機械工学専攻博士課程修了、工学博士。フランス国立科学研究センター(フランス政府給費)、ルーバンカトリック大学(ベルギー政府給費)等をへて、(株)東芝にて核融合実験炉の設計開発に従事。現在、日本原子力研究所へ出向勤務、国際熱核融合実験炉(ITER)国際設計チーム、遠隔操作グループ長など
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感想・レビュー
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もりの
10
文章は簡単だけど、核融合って結局なんなの?という状態。専門家の意見を参考に今後日本のエネルギー供給について今一度方針を考えてほしいと。2016/12/17
アーサー2号
3
本当に入門といった感じで、技術面や、少し込み入った内容について知りたいのであれば、『新・核融合への挑戦』を読まれるといいと思います。2014/03/05
NICK
1
理論的なことはよくわからないが、核融合によるエネルギーがいかに期待されてるかがちょっとわかった気がする。常温核融合という言葉が一切出てこなかったのでSFだけの存在ということか。2010/12/07
ゆらゆら
0
内容はよかったんだけど、訳が悪いせいか日本語が読みづらかったのは私だけでしょうか2011/06/14
K_crys
0
内容は核融合の入門書としてちょうどいいレベルだった。内容の面白さに比して日本語訳が不自然なところが多くてサクサク読み進められないのが残念。 核融合のセールストークが繰り広げられた後に明かされるITERの建設費を見て激安だと感じてしまった。早く実用化されるといいですね。2019/07/31