内容説明
ヴィトゲンシュタイン、ベンヤミン、アドルノ、デリダ…西洋哲学の巨匠たちは、自らの美的経験をどのように表現してきたか?本書は、写真や音楽、ダンス、演劇、映画、コンセプチュアル・アートや電子イメージに至るまで、芸術作品の魅力を「伝える」ための学問的なアプローチを詳解していく。
目次
はじめに コミュニケーションの感性的次元
第1章 美的経験―構築を要する概念
第2章 関係としての美的経験
第3章 表現的表出の原初
第4章 身体の表現的コミュニケーション
第5章 言語の表現性
第6章 コミュニケーション理論と感性的影響作用
第7章 プラグマティックの美学に向けて
第8章 芸術はコミュニケートするか?
結論 美学へのテクノロジーの効果
著者等紹介
小倉正史[オグラマサシ]
1934年生。美術評論家。フランス共和国芸術文化勲章シュヴァリエ章
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感想・レビュー
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アイ
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自分のレベル不足のため要再読2017/10/15
SQT
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タイトルに似合わず抽象度が高く、短い引用が多くて、著者の言いたいことも掴めない。参考文献リストが豊富なので、美学をこれから学びたいという人には勧められるかもしれないが、入門書としては非常に読みづらい。美的経験は作品があるだけではなく、それが受容されることもなければ成り立たず、また、時代ごとのそのあり方というのは更新ではなくて革命であり、それでいて美的経験は感性の審級で得られるものだみたいなのが主張だろうか。自信がない。2016/10/31
ubon-ratchat
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掘り下げる手がかりとして読みやすい本でした。2009/11/29