内容説明
中南米大陸の歴史を貫く、インディオに好感を寄せる世論の「動き」。インディヘニスモは、ヨーロッパ人が新世界の住民と遭遇した時にすでに始まっていた。本書は、植民地時代の原始信仰が西欧の思潮にもまれるさまを概観し、そこから生まれた文学・芸術・政策の紹介を通して、グローバル化時代を展望する。
目次
第1章 植民地時代のインディヘニスモ(インディオをめぐる論争;クリオーリョの愛国精神;独立直後)
第2章 インディヘニスモの思想(人種主義;文化主義;マルクス主義;風土主義)
第3章 インディヘニスモの文学と芸術(文学;絵画と造形芸術;音楽、声楽、舞踊)
第4章 インディヘニスモ政策(起源;発展;特徴;評価)
第5章 インディヘニスモからインディアニスモへ(発展モデルの消滅;インディアニスタの組織;国家とエスニック集団による自治管理)
著者等紹介
染田秀藤[ソメダヒデフジ]
1944生まれ。1968年大阪外国語大学卒業。1970年神戸市外国語大学大学院修士課程修了。現在大阪外国語大学・中南米地域文化専攻教授。ラテンアメリカ史専攻
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