出版社内容情報
ヨーロッパ文学の出発点として名高い古代ギリシアの二大叙事詩――『イリアス』と『オデュッセイア』。両詩篇をより深く楽しむための基礎知識を手際よく紹介した、ホメロス入門の決定版。
内容説明
ヨーロッパ文学の出発点として名高い古代ギリシアの二大英雄叙事詩、『イリアス』と『オデュッセイア』。本書では、「アキレウスが活躍するトロイア戦争の物語」と、「オデュッセウスが運命にもてあそばれる冒険の物語」とを、より深く楽しむための基礎知識が、手際よく紹介されている。ホメロス入門の決定版。
目次
第1章 両詩篇の誕生
第2章 叙事詩の世界と歴史
第3章 両詩篇の構成
第4章 詩作の手順
第5章 神々と驚異
第6章 「神々に似る」英雄たち
第7章 「死すべき者」としての英雄たち
結び ホメロス以後
著者等紹介
有田潤[アリタジュン]
1922年生まれ。’46年早大文学部卒。’51年アテネ・フランセ卒。ドイツ語学・対照文法専攻。早稲田大学名誉教授
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感想・レビュー
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khohex
2
『イリアス』と『オデュッセイア』に対する解像度が上がる本。もちろん、これらの叙事詩を読んだことがなかったり、古代ギリシアの英雄や神々についてまったく知識がなかったりすると辛いかもしれないけど、ホメロスの世界に少しでも親しんだことがある人だったら、両叙事詩の副読本として読んでみる価値はあると思う。2024/02/18
瀬尾
0
ホメロスの『イリアス』『オデッセイア』両詩編の内容に触れながら解説は進んで行くが下地の知識が無すぎて難しい。ギリシア神話もさほど詳しくないとちんぷんかんぷんになります。2014/09/28
サロメ
0
ホメロスの英雄叙事詩の時代背景、成立過程などについて、作品を読み解きながら解説している。英雄叙事詩に一度は目を通し、ホメロスについて知識を増やしたい人にはいい本かと。2012/11/05
MonsieurACT
0
訳者の註が原著のわかり易さを更に高めているところの訳書。2020/12/28