出版社内容情報
湾岸戦争での原油流出や、日本海への核廃棄物投棄のニュースは記憶に新しい。「公害」が「環境問題」という口当たりのよい言葉にすり替えられ、海の汚染はその深刻さが忘れられた感さえする。本書では汚染の発生源、汚染物質の影響、汚染の防止対策など、海洋汚染の問題全般をわかりやすく解説し、警告する。
内容説明
湾岸戦争中の原油流出や日本海への核廃棄物投棄のニュースは記憶に新しいが、『公害』が『環境問題』という口あたりのよい言葉にすり替えられた現在も、海の汚染は深刻さを増している。汚染の発生源、汚染物質の影響、汚染の防止対策など、海洋汚染の問題全般を分かり易く解説する、『警告』の書。
目次
第1章 汚染の発生源
第2章 汚染物質の作用
第3章 汚染の非生態学的影響
第4章 汚染の防止
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
3
3.11以来、汚染を垂れ流す行為は条約違反といえるが、その自覚が東電にはないのかと思える。1970年に日本にも「海洋汚染及び海上災害の防止に関する法律」があるようだ(127頁)。なのに、なのに、なんで、垂れ流す。置き場所がないからだ。1995年発行なので、当時はオウムのサリンという化学兵器が使用されたが、放射能は生物兵器ではないか。ロシアが放射能を日本海に垂れ流すのに反対した1986年があったのに(20頁)、2011年~は太平洋を平気で汚し、日本海へと海流が移動してきている。NIMBY(地域住民エゴ)だ。2013/03/13
yokkoishotaro
0
ここに出てくる熱汚染は、今一度考えなおしてもいいのかもしれない。あと大気-海洋間のインタラクションも。今の海洋汚染とは若干異なるニュアンスで、今もう一度読まれてよい本である。2020/10/06
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