出版社内容情報
フランスの南西部に位置するこの地方は、芸術においても、科学や思想や宗教においても独自のものがある。オック語の形成、トゥルバドゥールの抒情詩や風刺詩の誕生、異端カタリ派の伝播、革命への興味深い対応など、フランスの歴史を如実に反映してきた一地方の、起源から現代までの地誌。
内容説明
フランス南西部に位置するこの地方は、芸術、科学、思想、宗教において一派をなしている。オック語の形成、トゥルバドゥールの抒情詩や風刺詩の誕生、異端カタリ派の伝播、ロマネスク教会芸術の発生、フランス革命への対応など、フランス史の鏡の役割を果たしてきた一地方の起原から現代までの地誌。
目次
第1章 起源(壁画洞窟から「要塞都市」まで;ナルポネンシスの形成と最盛期;ナルポネンシスの崩壊)
第2章 中世の最盛期(経済と文化の飛躍、大貿易とトゥルバドゥール;カタリ派;フランス領ラングドック地方の始まり)
第3章 ペスト、戦争そして危機(ペストの大流行、その原因と危機;イギリス人、傭兵くずれ、そして叛乱者;「生の苦い味」)
第4章 近代の最盛期(十六世紀の繁栄;内戦;経済の発展と政治的危機)
第5章 大不況(コルベール主義と景気の後退;総監とカミザール)
第6章 成長(十八世紀の成長;ラングドック地方におけるフランス革命の局面;民主主義とブドウ栽培)
第7章 二十世紀の諸問題(経済的不適応;政治生活―前衛と安定)