出版社内容情報
ベートーヴェンやベルリオーズの作品分析など、多くの重要な管弦楽作品の楽譜を参照しながら、その歴史を追い、手法を解明する。さまざまな編成の楽器アンサンブルが要求される、現代の管弦楽団が直面している課題をも検討し、その展望を語る。バッハからクセナキスにいたる管弦楽の楽器編成一覧表収録。
目次
第1章 管弦楽法
第2章 古典的管弦楽の歴史
第3章 ベルリオーズの革命
第4章 現代の交響管弦楽
第5章 管弦楽の分裂
第6章 いくつかの楽器グループ
第7章 明日の管弦楽に向かって
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
pollack
8
作曲技法における管弦楽法について、主要な作曲家の作品を挙げながら、その歴史的変容を解説しています。現代音楽も多く取り上げており、スコアを読みながら鑑賞している人なら、きっと興味深い内容だと思いますし、著者も音大生の読者のはそれを勧めています。僕には少々難しいところがありました。音楽を理知的に理解したい人向けです。著者はパリ音楽院長を務めたことがある方のようで、そのせいか着眼点はややフランスものに偏っている印象です。2015/12/31
植岡藍
2
管弦楽、オーケストラの扱い方という視点で音楽史を概観する本。お国ものであるからかベルリオーズが大きく取り上げられていて興味深かった。一方でラヴェルはもっと大きく取り上げても……?という気持ちもある。初期のハイドン作品のようにオーケストラものと感じにくい作品についての立ち位置などがより鮮明になった。2025/04/30
もよ
1
ハイドン・モーツァルト・ベートーベンからベルリオーズ・ドビュッシー・ラベルを経て、クセナキス・ヴァレーズ・リゲティ、さらにその先までを概観する内容の濃さ。 さまざまな曲のオーケストレーション上の重要ポイントをピンポイントで示しており、この本とスコアを片手に曲を聴きなおすと、今までとは違った姿が見えてくるだろう。2013/03/20
rinko6
0
面白かった。すいすい読めた。でもわたしがレポートのために求めていた内容とは違っていた…はあ2011/01/22