出版社内容情報
外科学は十六世紀にようやく内科学と明確に区別され、十九世紀に麻酔法と防腐法という革命によって転機を迎えた。中国・インド・エジプトの古代医術から、中世、ルネサンス、現代までの外科学の変遷を、当時の社会状況と関連づけながら「人間を扱う職業」の本質に迫る。図版多数・人名索引収録。
内容説明
外科学は16世紀になってようやく内科学と明確に区別されるようになり、19世紀半ばの2大革命―麻酔法と防腐法―によって一変した。中国・インド・エジプトの古代医術に始まり現代までの外科学を当時の社会的環境、歴史的状況に関連づけ、「人間を扱う職業」として語る。
目次
第1章 古代の外科医術(先史時代;中国の外科医術;インドの外科医術;コロンブス以前のアメリカ大陸の外科医術;シュメールとカルデアの外科医術;エジプトの外科医術;ギリシアの外科医術 ヒポクラテス;アレクサンドリアとローマの外科医術;ビザンチンの外科医術;アラビアの外科医術;中世;ルネサンスと17世紀;18世紀;フランス革命と帝政時代;1815年から1846年)
第2章 外科学の革命(麻酔の発見〈1846年〉;防腐法の発見〈1867年〉;無菌法)
第3章 近代の外科学(開拓者たち;現在の外科学;将来)