出版社内容情報
森林の歴史は、人間と自然との闘争の歴史であり、反面、樹木と人間の協力の歴史である。人間が森に火を放って積極的にその破壊を企ててからすでに五千年。その間の闘争と協力の歴史は多彩である。フランスを中心にしたヨーロッパの森林史を興味ふかく説く著者の手腕はみごとというほかない。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ノルノル
4
原著1965年。非常に古い。ソ連、東西ドイツの統計資料出てくる冷戦下。だが簡にして要を得たヨーロッパ森林史概説。当然フランス軸。征服対象・生活資源から木「材」へ。森林というかやはり自然は、資本主義放置では人類・地球にとって有害でしかない。近代ドイツの軍隊式林学の功罪。訳語は中世とかは?だが許容範囲。高木・針葉樹の重要性。地中海地域国の森林学の貧困。ロシア・ソ連の天然資源蕩尽ぷりは今も変わらず。日本の森林面積の広さ。中国の貧しさ。ポプラのスペックの高さ。温暖化議論やはりまだない。2019/06/09
naoto
0
森林の歴史…というか、人間と深夜資源のかかわり合いの歴史かな。もうちょっと自然科学的な話を期待していたんだけど…鉄など、金属を加工するところあたりから、森林伐採をするようになったんだね。2019/01/06