出版社内容情報
真の構造主義は方法的構造主義であるとする著者は、すべての科学は円環をなし、《構造》は人間や主体の活動を殺すものではないという思想を、数学・論理学・物理学・生物学・心理学・言語学・社会学・哲学の各分野において具体的に例証する。構造主義理解のためのコンパクトで充実した入門書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
quolc
2
共時的で静的な構造、あるいは生得性を前提するフランス構造主義に対して、数学における群やトポロジーの概念、生物学における発生・進化などの自然科学実践に由来する生成性、構成主義を備えた構造主義の正当性が強く主張されている。簡潔でコンパクトな構成ながら非常に多くの事柄に触れられていて、今の自分にはかなり難解に感じられた。また期を見て何度も読み返したい。終盤のフーコーへの反駁は爽快なほど。2013/05/16
ロルカ
1
けして容易ではない、これが入門書だとしたらフランス人の知識レベルは凄いと思う。だがコンパクトではあるし、明確でもある。僕自身のバックボーンのせいか生物関連の話を絡めてる部分の話は強引さを感じる。そこから鑑みるに構造に重きを置きすぎの面を感じられるので少し割り引いて(ソフトに)考えるほうがいいような気もする。それと発生過程についても重きを置きすぎな気もする。とはいえ明確な定義から始まり、各分野への影響をこれだけコンパクトにまとめられるのは凄いと思う。一読の価値はある。2011/05/05
リール
0
12014/05/01
pon
0
クセジュの意味を調べることからはじめようじゃないか。2013/12/20
euthanasia
0
難しい2011/06/18