感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
宵待堂主人
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ベトナム戦争最中に書かれた古い本。捨てられるところだったのでもらってきてパラパラ読んだ。やはり、著者がフランス人かつ時代性の影響もあり、フランスによるインドシナ植民化を極力美化しようとしてて、近代以降についてはあまり読む価値がない…。それでも、それ以前の歴史については、一般向けながら自然地理、民族、風習、文化をしっかりと絡めた骨太な歴史叙述が展開されていて、フランス遠東学院の東南アジアに対する重厚な研究蓄積が感じられた。ヴェトナム史の入門として読んだが、正直もっと新しい本を読むべき…。 2018/03/03