出版社内容情報
秘密結社といえばフリーメーソン、クラックス・クラン、カルボナリ党、マフィアなどがすぐ思い浮かぶ。本書は、こういった西欧社会における秘密結社の歴史を語った概説書であり、科学の発達した今日の社会に秘密団体はなぜ存在するのかを問い、人間の非合理性の一面に社会学的な考察を加える。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ドン•マルロー
14
あらゆる秘密結社について述べられる。世の中に秘密結社なるものがなぜ存在しうるのか、それを児戯の延長線上であると断言する総括の部分が印象的だった。澁澤龍彦氏の秘密結社の手帖とあわせて読むことをお勧めしたい。2018/07/15
mashi
2
文庫クセジュは完結出来たのかな? マフィアを政治的秘密結社と位置付けてたのが意外だったけど、アメリカのマフィアは実は非マフィア的な組織だったんですね。2014/09/30
顔人
1
薔薇十字団とフリーメーソンに関心があり、入門書的な内容を求めて読んだ。かなり学術的内容なので読み慣れてない人は難しいかもしれない。フリーメーソンの解説が1番詳細だろう。どんな解説でもイマイチ掴みかねていたが本書での解説でなんとなく腑に落ちた。2022/09/11