内容説明
目当ての本を探す喜び、気になる本を求める楽しさ、古びた書棚を前にする至福の時。
目次
1 再度マンハッタン
2 アン・ストリート
3 サマー・ドレス’83
4 NYダイアリー
5 マンハッタン’99
著者等紹介
常盤新平[トキワシンペイ]
1931年生。早稲田大学卒。『遠いアメリカ』で第96回直木賞
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆみにてぃー。
10
以前「ぽこぽこ珈琲」の珈琲アンソロジーを読んで作者に興味を持ちました。文章が好きというか。 こちらを読んでみると、簡単な内容は【NYを奥さんと訪れて、目的もなく本屋さん巡りをする】話。 あまりの道の解説の細かさに途中で何度も読むのを挫折仕掛けました(笑)2018/05/14
けん
3
★3.02025/05/06
MT
2
ただひたすら好きなものを書いきました、って感じの旅本。好きがマニアック過ぎて、知らない世界ばかりだけども、熱量のおかげか楽しく読めた…はずなんだが…。途中から著者の男としてのクズっぷりが目に付くように。私生活のイザコザは書く必要があったのか?その部分だけカットして再発行してもいいレベル。2020/10/12
justdon'taskmewhatitwas
2
Before柴田元幸期の翻訳家という印象の著者。本書に登場する邦人は皆魅力的だし、抄訳される幾篇かのお話も素敵で、これ等は著者の人徳の鏡像であろうと想像します。でもオフビートで奏でられてる不倫離婚再婚。ったく男って。2016/08/13
Hiro
0
有名な翻訳者による、スマートな街歩きの本、という期待は大外れ。むしろニューヨーク行きの繰り返しのうちに過ぎていく著者の人生の回顧、思い出話であった。アーウィン・ショー始め著者偏愛の作家とその本との出会い、あるいは出版人を巡る逸話、様々な本屋や料理屋飲み屋も出てくるしグレニッチヴィレッジを中心にした旺盛な街歩きは羨ましい限りだが、何度も語られるそうした旅の記録は旅情という以上に、著者自身の家庭生活のおだやかでない事情もあって、何か生活の匂いが消えない。体験していることはほぼ同じはずなのに植草本とは全く違う。2019/11/25