地中海世界を見た日本人―エリートたちの異文化体験

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  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560049815
  • NDC分類 319.103
  • Cコード C0022

内容説明

天正少年使節から岩倉使節団に至る“もうひとつの世界”への旅。彼らはイスラーム圏を含む地中海世界についても貴重な記録を残していた。当時の史料や研究書をもとにエリート集団の異文化体験を見ていく興趣尽きない歴史エッセイ。

目次

天正と慶長の遣欧使節―日欧の交流ここに始まる
先駆者・新井白石―鎖国時代の窓から
幕府派遣の竹内使節団―維新前夜のエリートたち
福沢諭吉らの観察―「至善至美」の陰に
馬児太・義塔の存在価値―貴重な洋上体験
池田・徳川両使節団―ピラミッド観光・スエズ運河など
「憂国の志士」―桜洲山人・中井弘の軌跡(上)
地中海から京都へ―桜洲山人・中井弘の軌跡(下)
岩倉使節団は行く(四六人の「以太利回覧」;ヨーロッパよ、さらば)

著者等紹介

牟田口義郎[ムタグチヨシロウ]
1923年、神奈川県に生まれる。1948年、東京大学文学部仏文科卒業。1949年~82年、朝日新聞記者として、中東特派員、パリ特派員、論説委員を担当。退社後、成蹊大学教授、東洋英和女学院大学教授を歴任。専攻は中東近現代史、地中海文化史。季刊「アラブ」編集長、中東調査会(財)、日本アラブ協会、日仏協会各理事ほか
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感想・レビュー

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きさらぎ

1
天正・慶長使節、新井白石、竹内・池田・岩倉使節団、そして中井弘を取り上げる。作者は東大文学部仏文卒、朝日新聞記者、中東・パリ特派員を経て、大学で中東近現代史・地中海文化史の教授になった、というお方で、作者の現地体験を踏まえて彼らの異文化体験(新井白石は現地には行ってないけど)を追体験していく感じが中々に楽しい。中井さんに2章割いてるのが新鮮だったんだけど、この方、トルコ協会で頼まれた講演会の下調べで中井弘を知って、何か惚れ込んじゃったみたい(笑)それだけに中井さん格好良かったです。2014/08/09

孤独な読書人

1
日本とヨーロッパ世界との交流史というとイギリスやフランスなどとの交流が思い浮かぶが、この本では従来見逃されてきた地中海世界と日本の交流史について書かれている本である。この本のカバーする時代は天正遣欧使節団〜岩倉使節団までである。それぞれの時代の雰囲気もわかりとても良い本だと思う。2011/11/26

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