内容説明
その芸術性で名高いラスコーの壁画も、実は無文字時代の「書物」であることが明らかになってきた。記号論の手法を駆使し、「エクリチュール」の視点から、文明の過去と現在を再点検する。
目次
第1章 数字、数字的なもの
第2章 絵と記号
第3章 沈黙と空間
第4章 一枚のパピルスから―声の出現
第5章 ロゴスとエロス
第6章 ペルソナ、ペルソンヌ
第7章 光と分割
第8章 魔女と演劇
第9章 テキストとイメージ―ロヨラとキリシタン
第10章 ふたたび絵と記号
第11章 言語の革命、革命の言語
第12章 複製技術と文章言語
第13章 映像言語―線性の彼方へ?