出版社内容情報
真の小説好きの味読に耐える長篇と珠玉の短篇を集める。端麗な文章と軽妙な諷刺で人間の愚かさといとおしさを鮮やかに描き出す、フランス文学の最高峰。
内容説明
端麗な文章と軽妙な諷刺で人間の愚かさといとおしさを鮮やかに描き出す、フランス文学の最高峰。真の小説好きの味読に堪える長篇と珠玉の短篇を集めた愛蔵版選集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きりぱい
4
ただただピエールの考えること。中学時代まであるけれど、大人びたことを考えていてもおかしくはない少年時代より、「緑色のエメラルドに似た一種の草の茎のようなもの」と後にアンゼリカというものだと知るそれを恍惚と想像したり、なつかないオウムとやりあったりする幼児時代がいい。大人からしたらわがままだったり、おかしなことを言うと思われるようなことでも、子どもからしたらちゃんと筋道の立つ理由があったりするんだよなあ。2015/07/08
tekesuta
0
子供の空想を大人の言葉に直して語るといろいろ人生ですなあ。自分の指を劇団員に模して芝居をやる「団結のかたい喜劇一座」が好き。「未知の世界」の話は私も昔そんな風に思った場所があったことを思い出した。今いけばどうってことのない平凡な場所なんだろうけど。 2013/02/13