内容説明
触れただけでぼろぼろと崩れそうな古くて貴重な書物を丹念に修復してゆく。―手仕事の技を学ぶ愉しみ、実践する喜びをいきいきと描く。
目次
始まりと終わり
道具
入門
世間の注目
修業の仕上げ
著者等紹介
市川恵里[イチカワエリ]
1966年生まれ。早稲田大学第一文学部卒(英文学専修)。編集者を経て翻訳者
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きゅー
11
素人が一流の製本・書籍修復家に出会い、古書修復の方法を学ぶ。本好きにとっては古書修復に多少は興味があるはずだし、それを分かりやすく書いていながら、愉しい物語にもなっているというこの本は嬉しい一冊だ。それにしても古書修復は大変な作業のようだ。時間と手間がかかる。さらに長年の研鑽による技術と知識が必要だ。読んでいる分には面白そうと思うけれど、実際にやってみようという気にはなれない。翻訳者の市川さんはこの本を訳すために1年半、書籍修理の講座に通ったというのだからすごい。著者、翻訳者ともに入魂の一冊だった。2012/04/30
すけきよ
2
敬愛する師匠との思い出と、古書修復の手順が交互に出てきて飽きさせない。紙の脱酸やら、折りのかがり直しやら、革装の張り直しやら、と古書修復の記述はもちろん、この師匠との思い出もまた面白い。古書修復に対する心構えや技術が常に書かれていて退屈とは無縁。また、日本の道具や建具師の職人としての心構えもよく出てきて、日本人としても気を惹かれる。2004/10/13
月華
1
図書館 2004年8月発行。1999年原作発行。開催された「本と言葉を救う」展を見てみたくなりました。2018/11/22
-
- 電子書籍
- アルバトロス 1巻
-
- 電子書籍
- 世界一!大好きな彼から45日でプロポー…