流れる水のように・火・東方綺譚・青の物語

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  • サイズ B6判/ページ数 531p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560047149
  • NDC分類 958
  • Cコード C0397

出版社内容情報

生涯にわたって推敲を経た佳品「流れる水のように」、神話伝説を現代に再加工した散文詩「火」を中心に、最初期の短篇「青の物語」と東方を舞台とする短篇集「東方綺譚」を併せ収める。

内容説明

斧鉞をくわえた散文と華麗な詩的アフォリズム。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

傘緑

32
『火』『青の物語』のみ読了。山尾悠子やヴァージニアウルフを思わせる、硬質で透き通っていながら、実は屈折している宝石のような詩的散文。「…医師のように、昏睡した大地の胸を聴診する神の大時計の音にあわせて時はふたたびその歩みをはじめる。世界の振り子はアンティゴネーの心臓である」「彼は私を、死からも、悪からも、罪からも、救いませんでした…人が救われるのはそれらによってであるからです。あのお方は私を幸福から救い出したのでした」半ば神話の形をとって描かれるのは愛の逆説。互いをナイフで傷つけ合うような、狂気じみた痴態2017/01/15

みねたか

19
ユルスナールセレクション。4冊の書をまとめたもの。冒頭の「姉アンナ‥」は、硬質な美と激しい情念、そして「絶望と見紛う平穏」(堀江敏幸氏評)が結びついて素晴らしい。また「無名の男」は無垢さ、美しい者への憧れ、諦念が描かれ捨てがたい。この2作は著書の自作解説が味わいをさらに深めてくれる。また「東方綺譚」も魅力的なお話ばかり。ギリシャ神話の人々を描いた「火」にはそれほど入り込めなかったが、これは知識の欠如によるものかも。最後の堀江敏幸氏の解説がまた素敵で、すっかりお腹いっぱい。2016/10/22

相楽(twitter:sagara1)

6
米澤穂信編『世界堂書店』巻頭収録「源氏の君の最後の恋」が素晴らしく http://d.hatena.ne.jp/skipturnreset/20140509 出典の『東方綺譚』にも巻末の解説も目当てにして手を伸ばした。米澤穂信さんと深水黎一郎さんとのやりとり https://twitter.com/honobu_yonezawa/status/476059827760664577 にあった通り「源氏の君の最後の恋」がまず素晴らしく、匹敵するのは最初に置かれた「老絵師の行方」と思えた(コメント欄に続く 2014/06/11

warimachi

3
大分前に「東方綺譚」は読んだが、やはり美しい。2024/02/29

多聞

1
『火』のみ。2023/05/27

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