出版社内容情報
リストラされた平凡な中年会計士がロンドンで暇つぶし……頭の中は「性」と「数字」にまつわる《超》妄想でパンク寸前! 50歳のオジさんの一日を極微に描く、不思議な味わいの小説。
内容説明
リストラされた平凡な中年会計士がロンドン市外で暇つぶし…頭の中は「性」と「数字」にまつわる“超”妄想でパンク寸前!50歳のオジさんの一日を極微に描く、英国の新鋭による傑作長篇。
著者等紹介
ランチェスター,ジョン[Lanchester,John]
1962年、ハンブルク生まれ。現在、書評誌『ロンドン・リヴュー・オブ・ブックス』の編集委員。96年、小説The Debt to Pleasureでデビュー、ウイットブレッド処女作賞、ベティー・トラスク賞、ホーソーンデン賞、ジュリア・チャイルド賞を受賞し、二十ヶ国語に翻訳された
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mejiro
0
前作「最後の晩餐の作り方」が異彩を放つ秀逸な作品だったので、それに比べるとおとなしい感じがした。タイトルどおりの内容は、一歩間違うと退屈になるけど、この作品はうまくクリアしていると思う。「若いときにはセックスがアレなのだが、年をとると、死がアレである」が妙に印象に残った。2014/06/27
夜キチ
0
けっして普通の一日ではない。しかしフィリップス氏の苦悩と煩悩と愛憎がコミカルに交錯する悲哀に満ちた日常は中年男の世界標準なのだ。2013/07/25
すけきよ
0
ネタバレしちゃうのもなんだけど、本当に普通の一日(笑)起床してから家に帰るまで、フィリップス氏が見ているものが細かく描写され、ずっとエロ妄想を続け、それに加えて、計算と統計が好きなため様々な確率を割り出して過ごす一日。このエロ妄想がなんかいいんだよなぁ。でも、もしかしたら明日はいいことあるかも? と思わせるラストもいい(たぶん明日も普通の一日なんだけど)2007/06/15
サトシ
0
ひと昔前のロンドンを舞台にしたロードノヴェル的作品。ロンドンに多少の土地勘があるので、google mapを使い主人公がどの辺りにいるのか調べながら読んでいったのでとても楽しかった。それにしてもラガーが1パイント£2.15で飲めるなんてなんて良い時代だったんだ!今は倍くらいはしますよ。2019/01/25