出版社内容情報
エクリチュール、アナール学派の心性を介して、フランス中世文学の碩学が誘う、時空を超える旅。恋愛、結婚、トリスタン神話、近親相姦伝説、ジャンヌ・ダルク伝説の虚実などを語る。
内容説明
中世フランス文学の碩学が誘う旅。情熱恋愛とトリスタン神話、近親相姦伝説、騎士の栄光と幻滅、聖杯探索とアーサー王国の崩壊、ジャンヌ・ダルク伝説の虚実など、中世ヨーロッパの社会／人間／文学を語り尽くす。
目次
フランス語／文学の誕生
戦うキリスト者
幻想の愛
南国生まれのメセーヌ
甦りの挫折
罪業と災難と
抜き身の剣
媚薬から聖杯へ
奇蹟と奇禍
逆しまの世界〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヤクーツクのハチコ
3
中世関連と言えば美術史かキリスト教史ばかり読んでいたけれど、これはフランス文学者さんの中世解説だったので、私には新しい見地でおもしろい。口語による文学(トルバトール達の歌)からアベラールの書簡まで、巻末にフランス語原文も乗っていて、anonymous4を聴きたくなってくる2013/09/01
