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出版社内容情報
銀色のつばさのカモメ、ケンガーはやっとの思いで原油に覆われた海を飛び立ち、ハンブルクのとあるバルコニーに墜落する。そこには一匹の黒い猫がいた。名前はゾルバ。瀕死のカモメは、これから産み落とす卵をこの猫に託すことになる。が、その前に三つの厳粛な誓いをゾルバに立てさせるのだった。
内容説明
猫のゾルバが誓った三つの約束、でもその約束をまもるには、大いなる知恵とまわりのみんなの協力が必要だった…。ヨーロッパで大ベストセラーとなった愛と感動の物語。
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- 評価
マージの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
小梅
179
色々な意味合いが込められている。お互いの個性を認め合い助け合い労わり合う事の素晴らしさ。できたら私は猫から頼りになると選ばれる人間になりたい。この本を教えてくれた読友さんに感謝(*^_^*) ルイスさんが、新型コロナ肺炎で亡くなられたそうです。 ご冥福をお祈りします😢 2015/02/09
紫綺
114
猫のゾルバとカモメのフォルトゥナータ、生き物の種を越えた愛。短いお話の中に込められたメッセージが、胸の中の感動の器を少しずつ少しずつ満たしていくそんなステキな一冊。2014/12/14
ままこ
97
太った黒猫ゾルバが瀕死の状態のカモメのケンガーに誓った三つの約束。猫には無理難題と思われるが、優しく気高い港の猫の信条にかけてそれを守り叶える為に個性的な仲間達と奮闘する。躍動感がありチクリとした風刺も交えながらユーモア溢れるテンポ良い会話が面白い。まるでディズニー映画を観ている様だった。ジンとするラストシーンも素敵。2019/03/18
青乃108号
86
カモメが霧雨の夜空を飛んで行く。涙でその姿をいつまでも見つめている優しい優しい黒猫のゾルバ。その情景が今ここに見えるよう。疲れた心に染み渡る一服の清涼剤。2021/09/04
おくちゃん🌷柳緑花紅
84
ヨーロッパでは「八歳から八十八歳までの若者のための小説」とうたわれているとか!!私も猫は人間の言葉を理解しそして話せると思う。そんな猫ゾルベはカモメとの約束を果たすべく仲間と共に真摯に奮闘する。自分とは違っている者を認め、尊重し愛する事。環境問題。そして一番大切な事、飛ぶことが出来るのは心の底からそうしたいと願った者が全力で挑戦した時だけ!まだまだ若者の私だから?今からでも♪素晴らしい作品との出会いに感謝!2015/01/14