三つの小さな王国

三つの小さな王国

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  • サイズ B6判/ページ数 287p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560046517
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

 仕掛けに満ちた物たちを偏愛的に描くアメリカ作家の中篇小説集。新聞社に勤めながら独創的なアニメーションを描き続ける漫画家を主人公にした「J. フランクリン・ペインの小さな王国」、中世の城を舞台にした「王妃、小人、土牢」、呪われた画家の運命を描く「展覧会のカタログ」を収める。

内容説明

芸術の域に高められたアニメーション、塔の王妃の懊悩、呪われた画家…ピュリツァー賞作家が紡ぎだす蠱惑的な夢を精緻な名訳で贈る。アメリカ最後のロマン派による繊細にして夢幻的な小説世界。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

らくだ

3
濃厚かつ描写は緻密、ノスタルジーな感傷がありつつも、筆致は淡々としその世界でのリアリティーで引き込まれる。元々15年近く前に白水uブックスで読み、夢中になったが、最近初版の単行本が手に入ったので久々に作品世界を堪能した。1作目はマッケイやレノーを思わせる、子供っぽさのある芸術家であり初期のアニメーション作家のフランクリンの、芸術と悲しい人生を描いた作品。私自身この作品が一番記憶に残っていた。細かく必要なまでの描写が、フランクリンの作風を想像させる。2作目は城の中の世界に対する市民たちの想像。城の中の世界を2024/06/09

きりぱい

2
言われてみれば・・の3篇に共通する四角関係は、それぞれ異なる魅せ方でどれも軽く緊張感があり、ラストにその緊張が解ける感じがする。1篇目の終わり方が印象的。アニメーションの手法や、異様さの浮かぶ絵画など描写が細かい。2009/09/01

Doraneko358

1
一番最初の話だけ面白かったかな?2016/10/06

Masahiko Ito

1
三つの中編を収める。どれもすばらしいが冒頭の「J・フランクリン・ペインの小さな王国」が秀逸。手書きアニメーションに人生を捧げた男の最後に見たものは。・・・ある種オタクの本懐か。職人的な生き方が作者にも重なるようで。まだまだ読みたい。2012/11/28

つかさちゃん

1
大学生協で在庫本のバーゲンセールが行われており、そこで投げ売られていたので買った。/「黒は何ものでもない。白も何ものでもない。その中間に――その中間に全世界があるのだ。」「わくわくするのはいつだって、白い紙から生が突然現われ出てくる瞬間なのだ」2009/10/21

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