続・豚の死なない日

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  • サイズ B6判/ページ数 188p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560046111
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

 家族のきずな、生きることの喜びと悲しみを心あたたまる筆致で描いて日本中に静かな感動を呼び起こした『豚の死なない日』に、待望の続編登場! 父の死にめげず、家族をささえて健気に働くロバート。だが凶作とアメリカ全土に及ぶ恐慌の波がヴァーモントを襲い、一家は苦況に立たされる……。

内容説明

家族のきずな、生きることの喜びと悲しみを心あたたまる筆致で描いて日本中に静かな感動を呼び起こした『豚の死なない日』に、待望の続編登場!父の死にめげず、家族をささえて健気に働くロバート。だが凶作とアメリカ全土に及ぶ恐慌の波がヴァーモントを襲い、一家は苦況に立たされる…。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

がぁ

7
前作に劣らず胸に響く作品。13才にして一家を背負って、銀行のローンや税金にも心を折らなければならない。母や伯母を労り、世間へ打って出て行く少年の健気な明るさを微笑ましく思ったり、ひどく辛くなったりする。この作品を通して、少年がさまざまな「隣人たち」から支えられ、少年も力の限り手助けをして、みなが供に生きていく様子が描かれ、厳しい時代背景も感じさせながらも、人の生きる強い力を読みとることができる。傑作です。2012/03/03

omasa

3
父は死んだが、父の教えがロバートを強く支えている。心の中に生き続けるというのは正にこういうこと。種まきの畑で、父さんが歩いた道を歩くのが誇らしかったと言っている。トウモロコシ畑に水を運ぶ時、父さんの言葉を思い出して頑張った。「仕事をやめるのは疲れたときじゃない。仕事が終わったときだって」現代と比べてしまう。多様な情報はない、だから父や隣人を素直に信じた。娯楽がないから、若い男女はすぐに結ばれ子をなす。動物たちの交わりを見て育つことも一因?亡くなる子も大人も多い。生きるために皆働かなくてはならなかった。2021/07/02

yurari

3
ある意味でマルコム先生は、自分では気づいていないかもしれないが、ほんとうの農夫なのだ。かたい決意をもって種をまいている。収穫するのはぼくたちだ。先生をみると、先生以上の何かを感じる。ある意味では、戦士のようだ。でなければろうそくに似ている。敵はぼくたちの中にある闇だ。2019/08/31

四男の母

3
ロバートが、大変な状況でも前向きにちゃんと生きている姿が素晴らしい。大恐慌でもっときついことになるだろうが、きっと乗り越えてくれるだろうと思う。ずっと続編読むのをわすれていたが、読んでよかった。2017/11/30

Zen-zen

2
正編から22年後に書かれたこの続編と合わせて、実質一つの作品。「豚の死なない日」は短いこともあり、正直ピンとこなかったが、続編では前作で播かれた種が育ったようで、途中から泣けて泣けて仕方なかった。貧しいが心の豊かな人たちが、助け合いながら誇り高く生きていく姿を描いて、サローヤンの「人間喜劇」にケストナーの「飛ぶ教室」、そしてインガルス・ワイルダーの“インガルス一家の物語”を合わせたような感動作。2013/06/16

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