出版社内容情報
ヨーロッパ中世後半期にはかつての父祖の時代を理想化して歌い上げる多くの騎士物語が書かれた。それらの中から、武勲詩としてもっとも有名な『ロランの歌』と『エルンスト公』、そして中世騎士譚の白眉ともいうべき『アーサー王と円卓の騎士たち』の物語を、若い読者向けに現代の散文で書き下ろす。
内容説明
「アーサー王と円卓の騎士たち」の物語を中心に、中世騎士文化黄金時代の叙事詩・物語群を読みやすい散文で贈る。
目次
ロラン伝説
エルンスト公
アーサー王と円卓の騎士たち(アーサー王;ライオンの騎士イウェイン;エリクとイーニード;トリスタンとイゾルデ;パルチファル;ローエングリン;ランスロット、および円卓騎士団の最後)
タンホイザー
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
j1296118
0
ガラハドと聖杯王になる場合のパルチファルとを同じ話の中に放り込むのは(自分が知らないだけかもしれんが)珍しいかも。 『エルンスト公』のオットー一世は言われるがままほいほい信じて盛大にやらかしておいて、奪っていたものを返すだけなんだなあ2014/08/21
光莉 レイ
0
躍動する、生命。迸る血。受難の茨城から善と愛を勝ち取る勇士。神の崇さへの憧れが、アーサー王によって太陽は昇る。けど、太陽を隠すような不義は騎士としての恥である。黄金郷で、不滅に輝くその精神論。その栄誉。その悲しみといった聖らかさ。在らん限りにぼくも、騎士でありたい。2024/03/27