刃の下

刃の下

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  • サイズ B6判/ページ数 193p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560045923
  • NDC分類 953
  • Cコード C0097

出版社内容情報

 愛妻への不可解な殺意に憑かれ、深夜の町を彷徨する男が絡みとられていく倒錯的なエロスの誘惑。三島由紀夫に捧げられた『1933年』ほか全6篇の短篇には、透明な鏡に不意に黒々とした欲望の暗渠が映じるかのような、マンディアルグ特有の異様な、しかし詩的で豊穣なイメージ群が横溢する。

内容説明

愛妻への不可解な殺意に憑かれ、深夜の町を彷徨する男が絡みとられていく倒錯的なエロスの誘惑。三島由紀夫に捧げられた『一九三三年』ほか全六篇の短篇には、透明な鏡に不意に黒々とした欲望の暗渠が映じるかのような、マンディアルグ特有の異様な、しかし詩的で豊穣なイメージ群が横溢する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

70
「1933年」は物語の舞台の状況を理解すると、愛する妻を最も「愛おしい」と感じた瞬間に殺してしまいたくなる衝動を恐れ、街を彷徨うアベル・フォリーニョの心情に息苦しさを感じる。両性具有や聖セバスチャンの法悦、黒い服ばかりの憲兵達などが絡み合って導き出される歴史的事実。そして彼がたどり着いた問は、私の心の中でも渦巻いている。「ミランダ」のあの結末は「ファム・ファタール」としての幻の女を求める心の薄っぺらさとも、「ウィリアム・ウィルソン」的恐れとも取れるのが不気味だ。「催眠術師」の逆ギレ心理の無茶苦茶さにも絶句2017/12/12

渡邊利道

3
76年の短編集。「刃という指標のもとに」書かれた6篇を収録。といっても冒頭の「一九三三年」は中篇で、ファシズムに沸き立つイタリアの都市を一人彷徨う中年男の物語で、『余白の街』にいくらか通じる。ほかは基本的にはこれまでと同じような遊戯的な残酷劇で、やはり女性が犠牲となるのだが、しかしここでは男性はどうしようもない倦怠の中に置かれたり、まるで影のような希薄な存在だったりして、むしろ女性のほうが幸福感に包まれており、幻想的ではあるけれどカタルシスは弱い。2017/09/08

勉誠出版営業部

1
アンドレ・ピエール・ド・マンディアルグの『刃の下』を読了。キャリア後期の短編集。エロスと暴力が混在する6作品。2016/10/17

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