出版社内容情報
無為を唱えつつも一揆に走る秘密結社の頭目・王倫、その分派「破瓜集団」、そして人民支配に苦悶する乾隆帝等を、史実を下敷に壮大かつ重層的に描くフォンターネ賞受賞の中国小説の傑作。G. グラスは「群衆描写が驚くほど革命的だ」と絶賛。「中国とは何か」に迫る小説の醍醐味がここにある。
内容説明
〈無為〉を唱えつつも一揆に走る〈真弱教団〉、あえて自滅の道を選ぶその分派〈破瓜集団〉、人民支配に苦悶する老いた皇帝乾隆、等を史実を下敷に重層的に描く壮大なドラマ。「ベルリン・アレクサンダー広場」の著者が列子に捧げた中国小説の傑作。フォンターネ賞受賞。