出版社内容情報
さまざまに利用した森林の「木霊への思い入れ」を全国的な調査によって具体的に語る。日本文化の裏側と隠れた歴史に興味をもつ人々にとっては、まさに必読の書といってよい。【目次】第一編 家屋に宿る精霊第一章 屋根裏の人形と呪物/第二章 大工が人形を使って建築をする話/第三章 屋根と棟の呪物/第四章 棟上げの由来と女人犠牲譚/第五章 飛騨の匠と左甚五郎/第六章 「屋根」の神と木霊第二編 船霊と木霊第一章 船霊信仰を考える/第二章 船霊・山神・木霊/第三章 鎮め物と御船代/第四章 枯野船と琴/第五章 船祭りと木遣り第三編 木霊の鎮魂と木遣り第一章 器物に宿る木霊/第二章 木子と傀儡/第三章 橋姫再考/第四章 木遣りと御柱あとがき
内容説明
豊かな森林資源を利用して、日本人は家屋・船・橋はもとより多くの生活器物を作り出してきた。本書は、伝説、昔話、信仰儀礼、祭礼の踊りと歌謡など民俗事象に表れた「木霊(木々の霊)」への思い入れを具体的に語るものである。
目次
第1編 家屋に宿る精霊―建築儀礼と人形(屋根裏の人形と呪物;大工が人形を使って建築をする話―河童の起源と藁人形;屋根と棟の呪物(大工が人形を作る習俗)
棟上げの由来と女人犠牲譚 ほか)
第2編 船霊と木霊(船霊信仰を考える;船霊・山神・木霊;鎮め物と御船代―古代の建築儀礼と人形;枯野船と琴 ほか)
第3編 木霊の鎮魂と木遣り―傀儡・橋姫・御柱(器物に宿る木霊;木子と傀儡;橋姫再考;木遣りと御柱―樹から柱へ)